施川ユウキ『鬱ごはん』2

施川ユウキ『鬱ごはん』2巻を読む。キンドル版は移動タグが表紙と最終頁のみで検索し辛い(前から読めとの意思か?)けれど、56話ラス前の台詞に思わず笑む。元ネタある言葉か?とググッて出たのは、「小説家になろう」と、太宰治の紹介頁だった。QC20を使ってる場面では別種の笑みが溢れたが。

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中村公彦責任編集「コミティア 30thクロニクル 1」

一次創作限定同人イベントの同人再録アンソロジー全648頁。kashmir目当ての購入。

何といっても、「日常」の悟りきった感じがどうしても苦手なあらゐけいいちが、創作自体をテーマに青臭ぁい語りが素敵な「開けっ!」を書いてるのは驚き。他にも、創作とは!テーマの作品が多いのは、同人作に多い題材ってことなのか、編者の意図なのかは解らないのですけれど。

小田扉「放送塔」でのQ・タランティーノ伊坂幸太郎テイストな饒舌も、作家のイメージからは意外でした。

アイデア一発のおーみや「余命100コマ」や、力作太田モアレ「魔女が飛んだり飛ばなかったり」は、自由創作って感じが魅力。

武内崇「メイドさんは魔女」は、収録作中で最も漫画として稚拙に見えますが、2001年作故の初々しさともいえますし、型月ファンには嬉しい訳で。

kashmir「第六作戦」は、内気な少女が変人の奇行に巻き込まれる話ですが、2012年作だけあり、「百合星人ナヲコサン」として出てもおかしくない、いつもの感じ。

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桑田 乃梨子「箱庭コスモス」 (ひらり、コミックス)

新作は、キャラ紹介する番外編がアンソロジー「ほうかご!」に収録されてた女子高部室だらける話。

「ほうかご!」は、ロゴが「けいおん!」と同じなので、緩い日常系かと、思いきや、ほぼ全ての話が、孤高の天才系クールを、熱意だけはあるドジっ子が、転向させる展開。男性妄想だけで造られた百合でなく、関係性重視する少女漫画の流れをくむ反転したBLっぽいのは、新書館らしいなぁ、と思ったものの、この人に限っては、「豪放ライラック」同様に、何時も通りの呑気さでした(お題を無視しただけかもだけれど。展開を揃えつつ、作者らしくもあるKashmirは、流石だなぁ)。

掲載誌から浮いてた、という後書きは、5人新キャラ出しながら1冊完結という状況からも推察できます。けれども、作者のファンとしては、作者が動物出す時の(「だめっこどうぶつ」的)緩さが今一好きになれなかった前作「放課後よりみち委員会」より遥かに、本作の平常運転ぶりが嬉しい。

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諸星大二郎「瓜子姫の夜・シンデレラの朝」(Nemuki+コミックス)

2013年作の短編集。最近、書店に行く機会が減ったという、当方の事情も大きいのですが、「西遊妖猿伝」と、旧作再刊以外では、久しぶりの新作な印象。

童話再話路線「グリムのような物語 トゥルーデおばさん」にあまり良い印象が無かったので、手を出しそびれていたのですが、キンドル入りしてるのを知って購入。手書き模様多用する諸星絵は、キンドルペーパーホワイトの灰色画な質感に合っている気がします。

冒頭作「瓜子姫とアマンジャク」が、力強い主人公と西遊妖猿伝第1話の無支奇みたいな一つ目巨人「山父」と対話するサービスまであり、「さらば青春の光」的やけっぱちラストも含めて、痛快。

巻末の「竹青」は、諸怪志異後期っぽい活劇で、解り易いです。

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kashmir「てるみな 1」 (楽園コミックス):

ギャグ抜き。異世界背景と美少女ロードムービーで、「だいにけいおんぶ」や「黒ナオコサン」回のノリ。

冒頭の「京王は猫耳に優しい」からモノローグ少々と謎風景のみ、という尖りっぷり。「○本の住人 」序盤が不満だったし、よくやってくれた!との気持ちもある反面、雑誌連載などで1話読むのと違って、この種の絵を纏めて見つめ続けると、グッタリする面もあります。そんなわけで、主人公以外に狐耳少女が登場して、風景以外にも目を向けられる最終話が好印象。

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内々けやき「エクロール」(YKコミックス)

前半部が収録されてた、アンソロジー「初体験プラスDX」を読んで、先が気になり購入。

閉鎖的で謎な「学校」で暮す少年達の交流と愛を描く「トーマの心臓」スタイル。巻末に併録された女装コメディ短編や、「マリ見て」風にタイを云々する台詞もあるので、性的少数派設定描きたい意図で出来た物語なのでしょうが、主要登場人物5人のメンタリティが、所謂、変態でなくて、普通の人なため、気色悪さは無く。

女性化を強いる「学校」側の設定や、脱走者の行末を、台詞で暗示させるだけで曖昧にしている為、不条理モノやNW-SFっぽい味わいがあります。

最近の漫画っぽい3段組が頁を食う為か、後半駆け足気味ですが、ラストの感傷的台詞には、もうちょっとだけ、この5人の物語を読んでいたい気持ちになりました。

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いしかわじゅん「吉祥寺キャットウォーク1(ビームコミックス)」

2012年作。
エッセイの人になっていると思っていたので、驚きのあまり購入。

オフビートなコメディに、ちょっとフォーク乗りの青春韜晦入った作品。ケータイ描写も道具に終始しているし、主人公の女子高生が孤独だったり、20世紀っぽい感じ。ゲイ描写とか、BL出身者の現代作品に比べてどうなのだろう、「今」の読者に通用するのかなぁ、とも思いますが、憎めない「感傷」では、ありました。

表題に地名を持ってきている為か、キャラ絵柄と違和感興す程、風景に妙に力を入れてる局面がいくつかあって、少し「バカ姉弟」を連想。

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α・アルフライラ,深見真「ちょっとかわいいアイアンメイデン (1)」 (カドカワコミックス・エースエクストラ)

女子部活物の萌え4コマ。

変人先輩との(百合入った)交流を描くジャンルの定番的造り。蘊蓄題材で独自性を出すのが萌え4コマとはいえ、「拷問部」という設定は、無理矢理過ぎとも思いました。が、「バレンタイン特訓拷問」の話等は、題材を萌えと結びつける必然性が感じられて好印象。

アニパロやエロ漫画風絵柄を、ネタとして使う作風とはいえ、最終頁等の田村ゆかりコンサートネタには、苦笑。

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黒咲練導「放課後プレイR」(電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション)

「放課後プレイ」シリーズの登場人物らによるTRPGリプレイ漫画。四コマ形式を、単に画面分割に使ったりする先鋭性は、相変わらず。

ダイス振ってのキャラクタ・シート造りから始まり、ゲームプレイ終了後のGMへの感想戦までを、全一冊。プレイヤ側がゲーム・システムを把握しながらプレイという状況のため、ゲーム慣れていないところに好感(わたし自身、TRPGは何度か参加した程度なので、活躍できない「センパイ」に共感した面も有ります)。

話は、傭兵の下水道探索シナリオですが、ゲーム終盤には、意外な展開も有って、物語としても盛り上がります。

キャラ性格設定造りに絡めて惚気るシーン(22~3頁)は、いかにもラブコメ「放課後プレイ2」のキャラクタらしくて、良かったです。

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川原由美子「TUKIKAGEカフェ1」(朝日コミックス)

2012年新作。この作者には、どうしても「KNOCK!」「すくらんぶるゲーム」といったラブコメ期の思い出がありますけど、本作は「観用少女」作者の作品らしい奇譚。死者、老人、謎の女店主と雰囲気ワードの嵐。

コマ割の無い絵物語形式ですが、純真少女一人称と、温ま湯ハッピーエンドのおかげで取っつきやすく。綺麗な絵物語風なので、初期山田章博を連想。連作短編形式ですが、特に、おまじない「一週間」で不思議さを醸し出す第4話が良。

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