諸星大二郎「西遊妖猿伝 西域篇 1」(モーニングKC)

続き
16巻(潮出版社版。再読しようとしたら「第2部河西回廊編完結!!」の帯が残っていました)の続き。

続けて本作を読むと、絵は、毛筆画っぽい感じから漫画絵化した感じ。お話のほうは、主人公の、理不尽な乱暴者だが、当人の中では筋が通ってるところは、諸星作品のキャラらしいです。孫悟空キャラによくいる単に強い奴or無垢な子供タイプとは、違った存在感があります。

それにしても、沙悟浄の正体も意外でしたが、無支奇/大聖様の説明を「数奇な運命」(73頁)と一言で片付けて、話を進める講釈士には驚き。

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藤堂あきと「パーツのぱ」(電撃コミックス)

商売もの
「安いだけが売りのパーツ屋」(14頁)を舞台に、他店との安売り競争を描く商売もの漫画です。

角張ったリアル等身絵柄で、「アキバ最安」の張り紙が、次のコマでは、同じ構図のまま、「次回入荷未定」に変わっている(83頁)描写とか、激戦ぶりが、らしい感じです。

週刊アスキー連載ということで、「電脳なをさん」のように見開きで一話形式ですが、小さいコマの4段組みにすることで、ちゃんと落ちもつけていて、読みやすいです。1巻目後半からは、天然ぼけ女性の新人店員とか、キャラも増え、単なる取材ものに留まらない物語としても動き出しています。続きが楽しみ。

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諸星大二郎「闇の鶯」(KCデラックス)

妖怪ハンターもの有
帯の表記では、「単行本未収録傑作選」とのこと。

「人魚の記憶」「描き損じのある妖怪絵巻」の2作は、「魔障ヶ岳」以来となる?妖怪ハンターものの新作。ぼそぼそとした日常絵と異世界とがシームレスに繋がる、諸星らしさは健在。

表題作は、パソコン少年が山姥と戦う1989年の作品。パソコン描写は、流石に古びてますが、旧作「マッドメン」の、逃走シーンを連想させる伝奇バトルは、味わい有りです。

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うさくん「マコちゃん絵日記1」(FLOW COMICS)

ドタバタギャグ
元気な女子小学生が主人公の一話完結もの。

定番ネタとして、掲載誌(「コミックLO」)ならでは、の成年漫画ねたを、(「暴れん坊本屋さん」でのBLのように)使っていますけれど、ただ、それだけの漫画という訳ではなく。雪合戦ねたの第6話ぐらいから、子供ドタバタギャグとしての密度が上がっていきます。第11話のTシャツ絵柄ネタは、思わず笑いました。

美少女キャラ(多美)の大口開き絵(79頁)には、いしかわじゅんの絵(タマラとイリヤでしたっけ?)を連想したり、ナレーションっぽい地の文とか、ちょっと、懐かしい漫画の感じが有るのも良いところです。

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「恋姫無双 7 OVAすぺしゃる」

TV版の期待を裏切らず
TV版を楽しみに観ていた、美少女三国志アレンジもので、本作はDVD最終巻のTV未放映エピソード。

学園物にアレンジしていますが、学園な部分は冒頭の「マリア様がみてる」パロディぐらい。元ネタ故の膨大なキャラ数を生かすためでもありますが、TV版の温泉探しエピソードを思い起こさせる、袁紹チーム、曹操チームとのゲーム的対決もの。水着運動会がらみのエロねたで笑わせて、関羽張飛の姉妹愛で30分を締めるのも、本作品らしくて、TV版の期待を裏切らない面白さでした。

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桑田乃梨子「ふたごの妖精りるるとるりり 1」(ワイドKC キス)

中二
妖精に、将来について考えさせられるロウ・ファンタジィ。

基本的には作者らしい優しい世界ですが、女子と話が続かない主人公(中二)の自意識過剰ぶりは、作者にしては、シリアスな恋愛物っぽい感じ(短編では有ったかも)。レディス4好きなお母さん等の、とぼけたキャラで、バランスを取っています。

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久世番子「私の血はインクでできているのよ」(ワイドKC)

オタ臭薄めの子供時代ネタ
漫画家半生記。

「暴れん坊本屋さん」や、「番線」の作者らしい自虐ネタが楽しく。初完売同人誌だったという、名鉄駅員本が、面白そうに見えるところは、素晴らしいです。

ただ、BLなどのダークな面はなく、子供時代のエッセイマンガとして手堅く纏めたっぽい所もあって、少々、もったいない気も。新書館のようなマニア向けではなく、女性誌「Kiss」掲載作だから?と思ったり。

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Boichi「Boichi作品集HOTEL」(モーニングKC)

SF短編集。

難病ものの泣かせ「PRESENT」や、食べ物ねたのエスカレートギャグ「全てはマグロのためだった」を律儀に纏めているのと、(士郎正宗以降を感じる、細かく描き込んだ)絵柄とのギャップが面白く。ちょいグロがある点も含め、梶尾真治の第1短編集「地球はプレイン・ヨーグルト」を連想しました。

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末次 由紀「ちはやふる 1」(Be・Loveコミックス)

競技カルタ物。

少女マンガらしく、蘊蓄バトル描写より、人間関係を重視するつくりです。1巻では、元気者の王道主人公に終始する女子より、天才肌の眼鏡君と、ツンデレ完璧超人という、男子二人の描写のほうが充実していて、ちょっと、B(oys)L(ove)っぽい雰囲気も。

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野村宗弘「とろける鉄工所 1 」(イブニングKC)

業界・蘊蓄だけではなく

溶接工の業界マンガ。

基本は、ちょっとトホホ・自嘲系が入った、業界内幕・蘊蓄ものですが、それだけではなく。主人公の上司が、娘と野球を観に行く話(18話)での、ほのぼのした人情噺が良かったです。広島弁=人間味の父娘話ということで、「夕凪の街/桜の国」を連想しました。主人公夫婦がホームセンターに出かける話(15話)の稚気も楽しいです。

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シルフ Vol.4(アスキーメディアワークス)

声優少女マンガ雑誌かな。

少女マンガ雑誌。

声優:神谷浩史のラジオは、「さよなら絶望放送」をはじめ、「マクロスF○※△」「ラジオ 夏目友人帳~秋ノ章~」、金田朋子との「ファミ通TV」と色々聞いていて、どれも軽快な喋りが、依然心地良くて、よく聴いているのですが、その中で、(「面白い」かは別として)最も楽しく聴ける番組が、文化放送で土曜25時から放送している「神谷浩史・小野大輔のDearGirl~Stories~」です。

番組自体が、雑誌「シルフ」を開きながら聴く、というコンセプトということもあり殆ど買ったことがない少女マンガ雑誌を、買ってみることに。赤色インクで印刷してあるページや、カラーコンタクトの表2広告が、いかにも、少女マンガ雑誌っぽい、というのが第1印象。

雑誌の性格なのでしょうか、本号の巻頭カラーページは、番組イベント特集と、他作品「S・L・H」のドラマCD関連での小野大輔インタビューという、かなり声優雑誌色が強い造りに驚き。掲載マンガは読み易さより、絵の美麗さを優先しているせいか、間延び感が強くて、楽しめませんでした。

本号掲載の小説「Dear Girl~Stories~ 響」は、同番組のスピンオフ作品で、番組出演者をモデルにした(南明奈告白事件ネタが楽しい)キャラが、主人公を務める何でも屋ものです。今回は、女の子の友情を取り持つ、イイ話を手堅く纏めています。

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谷川史子「おひとり様物語 1」 (ワイドKC)

女性主人公の短編オムニバス。

カップルでないことを選択した正統「おひとり様」だけでなく、遠距離恋愛者も有りなのに驚き。読者年齢層高めな印象のある「KISS」誌掲載作のせいか、「幸せ」を見いだす手段として恋愛する話が目立ち、レディース・コミック的な気持ち悪さを感じてしまいました。

ドングリまなこキャラの絵がポップなのは、読みやすく。

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「StrikerS サウンドステージX(イクス)」

スバル主人公で、後半盛り上がる

アニメ「魔法少女リリカルなのはStrikerS」の後日談ドラマCD。

登場人物は、StrikerSが初出のキャラのみで、高町なのは役の田村ゆかりが出演しないのは寂しいですが、それでも戦闘機人等のキャラが多いせいか、CD二枚組のボリューム。

戦闘兵器と心を通じ合う、というドラマ展開は、「なのは」シリーズのお約束ですけれど、感情を表に出して(斉藤千和の熱演が嵌る)スバルが、後半の主人公なので、優等生過ぎる高町なのは主人公のアニメ本編より、素直に盛り上がります。ティアナも、前作ドラマCDサウンドステージ4で触れられていた伝承技の話が伏線になっていて、なのはとの繋がりを見せてくれるのは、嬉しい小ネタです。(反面、事件を追う前半の話の終わり方は、やや唐突な気も…)

作中、空についてのエピソードがあるせいか、空を見上げるStrikerS4人の後ろ姿(ブックレット裏)や、空を歌った、いかにもエンディングっぽいバラード(川田まみ「My Friend」)が印象に残ります。

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桑田乃梨子「楽園番外地 1」(UNPOCO COMIX)

作者お得意のスタイル

同作者の「月刊1年2組」を思わせる、学園園芸部舞台のラブコメ。

ウンポコ誌では、初作品だと思いますが、感情表現が苦手な女子の乙女心という、作者お得意の作風なので、安心して読めました。無表情親子の会話に付けられた「※ほのぼのしたほほえましいシーン」という作者注(162頁)で、思わず笑い。

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遠藤淑子フェア

快作「狼には気をつけて」他

同時(2008年9月)発売の4冊。文庫版も初読なので、嬉しい限り。

4冊の内訳は、「中世っぽい設定」(81頁)のファンタジィ世界を、皮肉ったつっこみ台詞が楽しい異世界ファンタジー「午後のお茶は妖精の国で」(Feelコミックス)、旧作「グッピー」を連想させる無表情な善人キャラのホストもの「なごみクラブ 1」(バンブーコミック)、勝ち気な少女社長と、お人好しの探偵という、作者の定番的なキャラ配置の快作「狼には気をつけて 1&2」 (白泉社文庫)。

4冊とも、いつもの、気の利いた台詞が心地よい人情噺(近作は、絵が雑になって、話もやや薄味気味ですが…)。「狼には気をつけて」2話での、ロマンチックな終わり方が、特に印象に残りました。書き下ろしの後日談といい、この作者にしては、少女マンガらしい、乙女チックさのある作品です。

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大和田 秀樹「ムダヅモ無き改革」(近代麻雀コミックス)

「痛快麻雀アクション」キャッチコピーも、納得の出来

イカサマや馬鹿ヅキで役満を上がる、所謂麻雀漫画。

「実在の人物とはあまり関係ありません(本作目次)」とのことですが、登場人物は内外の政治家キャラ。主人公は、小泉純一郎で、解説者役の麻生太郎や、石破茂ッぽいキャラなどもいたりして、自民党総裁選が話題の2008年9月は、タイムリーな刊行時期となりました。

基本的に短編なので、政治家キャラの出オチっぽい面があるのは否めませんけれど、「この老いぼれの命一つで世界平和が買えるのなら(本作第3話)」等、ハッタリの効いた台詞や、墨=血描写の腹切りシーンなど、ちょっと「アストロ球団」を思い出したりして、「痛快麻雀アクション」というキャッチコピー(本作帯)も、納得の出来です。

「次はモスクワで(本作第7話)」とのことなので、続きが楽しみ。

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柳原望「まるいち的風景 全2巻」(白泉社文庫)

完結残念

 

ロボットSF漫画の文庫化。

 

続きを待ち望んでいたのですが、…「完結」とのことで、残念です。単行本未収録作と、書き下ろし目当てに買い直し。

キーボード・マクロ的な模倣ロボットのアイデアは、「スロー・ガラス」的に、ジャンルで共有して欲しいぐらいでしたが、作者にとっては、設定・アイデアありきでは無く、描きたい家族・人情噺の素材、だったのでしょう。「大人のおもちゃ」「~変わりゆく世界~」といった単行本未収録作が、過去に描かれた話の後日談的エピソード、というのも、作者にとって描くべき話は既に描いてしまった、ってことを窺わせます。

それでも、また、新作を描いて欲しいですが。

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ひろやまひろし「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」(角川コミックス・エース)

「なのは」っぽい熱さ

Fate/StayNightのキャラクターを使った魔法少女もの。

「キャラクターマテリアル」での原作TypeMoon自身によるスピンオフ設定を一部使っていることと、Fate自体が(多くの引用を含む)2次創作性の強い作品なこともあってか、2次創作/スピン・オフにも不自然さは無く。第1話ラストで、Fate冒頭のシーンを再現するのも嬉しい小ネタ。

内容は、というと、雰囲気はコミカルながら、快活少女と根暗少女とが、バトルを通じて理解り合っていく、「魔法少女リリカルなのは」的展開が、何とも心地良いです。

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久世番子、 (原作)大崎梢「配達あかずきん 成風堂書店事件メモ 1」(WINGS COMICS)

エッセイは違いましたが、こちらは、書店員ねた。

ミステリーゆえの説明的台詞が多いのと、Wings系らしい、ごちゃごちゃしたレイアウトのおかげで、少々読みづらいですが、原作付きだけあって、きっちり纏まったイイお話。第2話「標野にて、君が袖振る」の、甘甘ハッピーエンドが、繊細な絵柄とあいまって、印象に残りました。

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久世番子「番線~本にまつわるエトセトラ~」(ウンポコ・エッセイ・コミックス)

前作のような書店ネタではなく、本がらみのレポート漫画。国会図書館や東京創元社の校正など、を取材した内容は興味深いものの、反面情報を伝えることが中心になって、漫画として笑える所が減ってしまったのは残念。

それでも、本が溢れる話には、どうしようもなく共感。

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山田ユギ「ありえない二人」(バンブー・コミックス 麗人セレクション)

面白いですが、やはり、敷居が高い。

5話連作「ああ爆弾」を中心とした、BL短編集。

同作者の非BL作品、「おひっこし?」が面白かったので、本道のBLも読んでみることに。
冒頭の表題作は、鞄職人の職業話と思いきや、意外な(というか、唖然とするような)展開が興味を引きます。最後は、わだかまりが解けてめでたしめでたし、という(「おひっこし?」同様、読後感の)「いい話」に、纏まっていて、面白かったです。

BLならではのエロ描写は、ラスト2頁だけ。お話パートと独立して読めるようになっているのも、読み飛ばしやすくて、楽です。とはいえ、それまでの男の友情話が、いきなり、男同士の絡みに移行するところには、やはり、違和感があります。一方でも、元々男色家のキャラ、というなら、まだ、納得しやすいのですが、この話の場合、二人とも男色家ではない、という設定だったので、唐突感は強く。

他の作品、「ああ爆弾」は、水泳教師が主人公の、可愛い嫉妬のお話なのですが、こちらも、第4話ラストで「男はあなたがはじめて」(P.150)、という台詞に驚き。「純愛」っぽくしたい、という意図なのかもしれませんが。

BLに限らず、男性向けエロの場合でも、(読者に都合の良くするための、)人工的な設定は、多々あるわけですが…、やはり、純BLは敷居が高い、と思ってしまいました。

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よしながふみ「きのう何食べた? 1」(モーニングKC)

クッキングホモ?

弁護士と美容師のゲイカップルを主人公にした、「夫婦の会話」的日常話。作中に挟まれる、料理描写が、やけに詳細なのが特徴です。

題材への抵抗感を下げる道具として、食蘊蓄を利用ってのは、戦略が少々、あざとすぎるかな、とも思いましたが、料理描写+日常マンガといえば、本作と同じ、モーニング誌の「クッキングパパ」があったことを思い出して、日常描写の一種だと納得しました。

題材も、声高にゲイが云々という深刻さはなく、要は、同作者の「フラワーオブライフ」の不倫教師、シゲに通じる、マイノリティは辛いよ、の一変形なので、気楽に読めました。

情けなくも可愛い髭男、ケンちゃんのキャラが楽しい、パン屋の話が好きです。

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kashmir「デイドリームネイション (1)」 (MFコミックス アライブシリーズ)

高校漫画研究部を舞台とした、(変人先輩が出るような)文系サークル物。kashmir作品と比べると、普通の美少女漫画っぽいです。

もちろん、「微妙な漫画が読みたくなる風土病(81頁)」等の、作者らしい珍妙フレーズは、そこかしこにありますし、漫研舞台ということで、背景にちりばめられた、漫画ネタを探すのは楽しいです。

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kashmir「○本の住人 2」(まんがタイムKRコミックス)

2巻目の帯は、検索窓ネタ。

検索窓付き広告(正式名称は、不知ですが、テキスト・ボックスと検索ボタンの奴です。)は、最近、特に、紙・TV媒体で、見かけるようになりました。が、広告効果が計りやすいとか、マーケティング的事情は有るのでしょうけれど、見る側としては、操作されている感が、相当、気分悪いです。

そんな中、検索窓付き広告を、茶化してくれたのは、痛快の一言でした(いかにも、装丁:里見英樹らしいセンスとも、思いましたが)。

本編では、4コマ形式のつっこみ役だった、のりこが、2人着ぐるみ(119頁)等、ひさちゃんとの百合描写が増え、代わりに、「つっこみ」が無く、受け身体質のキャラ体育の伊吹先生の出番が増えた感じ。そのせいか、普通の4コマぽさのあった1巻より、「百合星人ナオコサン」的、異常者鑑賞マンガになっているのが、良いです。

異常性とは、ちーちゃんのことですが、マンガ的な走り(70頁)描写と、「わははは」という台詞には、阿素湖素子(吾妻ひでお)を連想したり。人生相談の回答(87頁)は、北方謙三レベルの至言かもしれません。

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紫堂恭子「聖なる花嫁の反乱 1」(KCデラックス MiChao!KC)

気がつくと、「不死鳥のタマゴ」に次ぐ、新作がスタートしていたとは、…自らのアンテナの低さに絶望しつつ。

内容は、心優しき青年と、世事に長けた(が、根は優しい)傭兵と、黒ずくめの怒りっぽい魔法使い青年という、主要キャラの編成からして、「辺境警備」の三人を連想させる、いつもの紫堂恭子調。生け贄を代償とした楽園と、その外側の戦争ある世界、という、甘いだけでない、異世界ファンタジィです。

講談社のWebマンガ雑誌michaoでの、連載の単行本化ということなので、Web連載の方も見てみましたが…Web上では、(Zaurusの電子書籍ビューアー時代からのお馴染み)T-timeで読むのですが、無料とはいえ、サイトで公開されているのは、単行本1巻終了時から、離れた最新2話だけ。毎号、更新を追いかけるのは、厳しそうなので、紙媒体でのお付き合いになりそうです。

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土山しげる「極道めし 2」

百物語形式で綴られる、旨いものを喰った話、の2巻目(1巻未読)。

食べられなくなって、貴重さに気づくおばちゃん製ナポリタン話やら、挫折しかけたときに食べさせてくれたオムライス話など、ベタな人情話が多いのは今一(「すべらない話」で、オカンねたが続いたときのような、狙われ感は、やや不快。)ですが、冒頭の刑事の話は、二転三転する意外な展開に「良くできた話」感が、ありました。

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saxyun「空想科学X Lesson1」(電撃コミックス EX)

眼鏡っ娘助手とおとぼけ博士のコンビでの4コマ。

カバー裏に、オタク弄り系ねた等を、4コマ漫画とせずに、イラスト+コメント形式で描いていて、これが楽しい。4コママンガとしては、未完成感がありますが、スクール水着&前髪ぱっつん系美少女「春」(102頁)は、キャラとして可愛いです。

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石川 賢「石川賢の本 初期ギャグ傑作集ボインパイヤー」

1969~1985年の作品集。

等身の低いキャラを主人公にしていますが、純粋なギャグというより、コミカルなエロ・アクションもの(ドーベルマン刑事パロディ+艶笑譚「特別非道捜査隊II」スペース・インベーダーねた+西部劇「フィーバートラベル団 大西部に血の雨が」など)が中心です。

収録作では、永井豪との共作による、番長もの「さすらい学徒」での、開放的な逃走ラストと、子供向けらしからぬ、顔切り刻む暴力描写入りドラマ「キューティーハニー II」のコミカライズ(石川「ウルトラマンタロウ」を連想。)が、印象的でした。

押しかけ女房もの「ブルーベリードール I」の、サイコダイバーねたにからめて、石川賢らしい、ドグラ系モンスター描写も有ります。

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ジェイン・アン・クレンツ「緑の瞳のアマリリス」/西田 東「天使のうた 1」

最近読んだ、女子向け

ジェイン・アン・クレンツ「緑の瞳のアマリリス」(ハヤカワ文庫 SF)
解説によると、ハーレクインで、邦訳がある作者とのこと。
文明が退化し、超能力が一般化した移民惑星を舞台に、大学出たての生真面目ヒロインが、大金持ちの男と一緒に、恩師の死の謎を追う話。

出来は・・・。同じシーンの地の文で、男女両方の内面吐露を書いてしまうのは、疑問ですし、ヒロインと男のどちらにも共感しずらいのは、娯楽小説として疑問。
超能力設定も、説明が雑ですので、設定を超える超能力者が出まくる後半の展開にも驚けませんし、超能力設定について、まるで「バケモノ超能力者ロマンス小説」の設定みたい、と登場人物が口癖のように言うのには、言い訳臭が。何より、超能力自体が起因して、ヒロインと男がくっついたような書きぶりが、ご都合主義感を強めてしまっています。

超能力の相性を合わせるため結婚相談所に影響力があるっていうのは、新趣向で、面白かったですが。



西田 東「天使のうた 1」(ディアプラスコミックス)
「シュミじゃないんだ」に紹介があったBL作家、西田 東の作品。子供を亡くした医者の男と、子供と疎遠な天才指揮者の男、との話。キャラクターの心情に不自然さが無いことと、孤独と救済という、普遍的なテーマは好みですが、性愛で問題を解決しようとしているところや、攻めの愛撫で妻のことを思い出す展開は、やはり、受け容れ難い展開です。

坂田靖子的な落書き絵柄で、BLならではの問題をSF的に追及した「あとがき」には、爆笑。


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COCO「今日の早川さん」/獸木野生「パーム 蜘蛛の紋様 I」

最近読んだマンガ

COCO「今日の早川さん」
本読みオタクの、あるある系エッセイマンガ、ではなく。
純文から受けた迫害でトラウマを持ったSF者が、他ジャンルを殴る、という痛々しい話の擬人化。「電撃」とかじゃなく、ラノベが市民権を得る前からのレーベルである「富士見」を、ジャンルを代表する名称として使っていることも、階級的な視点を強める一因になっています。

作者の突っ込みが入っているのと、ムーミン顔の擬人化がなされているおかげで、(痛々しさの)衝撃が薄まっているのですが、時折、SFムラの「ガンダムはSFではない」批判に通じる、嫌な階級意識を思い出してしまい、読んでいて、辛くなる局面も、ありました(この種の自虐マンガを楽しむ余裕が、無い所為ですが)。作者の突っ込みは、痛々しさを薄める反面、かなり教訓的でもあるので、(オタク題材の)寓話、といった読後感があります。

同じオタク女子題材マンガでも、小栗左多里&トニー・ラズロ作品的な、風変わりカップルものマンガの一変形として、気楽に読める「となりの801ちゃん」あたりとは別次元の重さがあります。元々、作者サイトでの読書感想文の間に置かれた、一種、箸休め的存在の作品なので、それだけを纏めて読み続けると、少し濃すぎるということかも。



獸木野生「パーム 蜘蛛の紋様 I」
前前作ラストで予告されていた、一族の伝記。話を圧縮するためにと言う前振りで、最初の30頁が小説になっていたのには、驚きましたが。家系図的文章をだらだら書くのは、「ガープの世界」系小説っぽい「パーム」シリーズらしいといえば、いえるので、違和感はなく。「愛でなく」のような、長編化病が再発しても困りますし。

少年時代のカーターは暗いものの、ひねくれていないようなので、どう変わっていくのか楽しみ。ラストは、これまで何度も語られてきたシーンの再話なので、初期の「あるはずのない海」を読み返したくなったり。

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田中 ユタカ「ミミア姫 1」/高木 信孝「でじぱら 2」/フランク ミラー&リン・ヴァーリィ「300」/よしなが ふみ 「フラワー・オブ・ライフ 1」

最近読んだ漫画×4

田中 ユタカ「ミミア姫 1」(アフタヌーンKC)
テレパシーと飛行能力が当たり前の、超未来世界を舞台に、唯一の非能力者だった王女の話。

幸せ一杯のコミューン「雲の都」での生活が、緩く描かれているだけの、第1巻は、正直凡庸な癒し系ノリです。ただ、神話として、仄めかされる過去や、父親の話や、「雲の都」を守るサムライの存在は、世界の外、の不穏さを予感させます。もう少しつきあおうかな、といった感触です。



高木 信孝「でじぱら 2」 (電撃コミックス)
AV機器蘊蓄ものの2巻(1巻は未読)。

PlayStation3、コピーワンス、プロジェクタ、デジカメ等がお題になっています。蘊蓄は、美少女キャラ(鷹揚、眼鏡、ドジっ子の3人。デジカメの回で「画素数至上主義」のキャラにつっこみを入れたり、と複数居る意味はあり。)の口を借りて語られる、所謂ルポ・マンガのノリです。画質に拘りがない(髪の毛や文字の境界が綺麗と言われても・・・)ので、蘊蓄自体は、情報として役に立つわけではないのですが、陽性の蘊蓄語りものに特有な、暑苦しい愛情があって、(本人達が)楽しそうなのが、良いです。



フランク ミラー&リン・ヴァーリィ「300」(小学館プロダクション)
映画の原作。基本的な筋立ては、映画と同じながら、88ページというコンパクトな分量(分厚くするためか、ボードブック的な分厚い表紙を付けているので、やや、読みづらいです。)なので、映画版では、追加したものが多かったことがわかります。サイや、巨人の追加など、派手になって良かったものもありますが、疑問なものも。

敵の女性蔑視モチーフは原作には無いので、自分で戦うか/奴隷に戦わせるか、という対立の図式が、より明確になっています。映画での腹筋マッチョな描写が無く、主人公が、ナルシスティックに見えないせいもあって、ラストの自由云々の演説に、(映画版では、あまり感じられなかった)説得力があります。

特に、映画版との差を感じたのは、ラストでの、エフィアルテスへの台詞です。原作では、いかにも、フランク・ミラーらしい、皮肉になっているのですが、映画版では、ただの罵倒になってしまっていて、安っぽいです。映画字幕ということで、字幕製作者が解り易さを重視したのかもしれませんが。

原作>映画かな。



よしなが ふみ 「フラワー・オブ・ライフ 1」 (Wings comics)
骨随移植を受けた素直少年が主人公の、学園もの。

「ゼロ年代の想像力」の2回目で、取り上げるようなコメントがあったので、先入観の無いうちに読んでみようと思い、購入。

確かに、サブカルの人が取り上げたくなりそうな、同人マンガ製作の話など、オタク系のネタも入っていますが、あくまで傍流の扱い。本筋は、素直少年が友情をはぐくむ話です。軽いじめ、友情などを、シリアスに語ったりする部分と、コミカルな部分との、バランスの良さが印象的。基本的に、善人しか出てこない上に、苦悩も少ないので、読後感の爽やかな話として、纏まっています。正直、ドラマ性に、気負いが感じられる同作者の「大奥」よりも、好みの内容なので、続きも読む方向です。

ただ、3話の90頁や、4話の123頁などで、男性キャラクターの心情を、周りの女性キャラが代弁しているために、キャラクターが「男性化」女性に見えるのは、「Wings comics」らしいところでしょうか。女性にしか見えない女教師や、「おまけ」での、男性向けでのBL的なカップリング批判しているのに不自然さを感じたせいでもありますが。

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遠藤淑子「ピーチツアー」(幻想コレクション)

桃太郎モチーフの和風ファンタジィ。

裏設定に凝るタイプの作者ではないので、全般的に薄味な作り。ですが、最終話(「第5話」表記なので、続くのかな?)での雉若丸の台詞「自分自身を許す」には、作者らしい優しさがありました。

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河合克敏「とめはねっ! 鈴里高校書道部1」/石川賢「戦国忍法秘録 五右衛門」

最近読んだマンガ

河合克敏「とめはねっ! 鈴里高校書道部1」(ヤングサンデーコミックス)
高校書道部を舞台にした学園もの。
前作、「モンキーターン」は、初期の訓練校編より後のプロ選手になってからが、キャラクターより、取材薀蓄が主となった展開に馴染めず、脱落してしまいました。ですので、本作のような、お話メインの学園もの展開の中で、さりげなく薀蓄を語っていくぐらいのバランスが、好みです。1巻では、「帯をギュッとね!」で、面白かった乙淵ふね戦を髣髴とさせる、女子柔道バトルのサービスがあるのも、楽しいところです。

石川賢「戦国忍法秘録 五右衛門」(SPコミックス)
巨大な爪を生やした石川五右衛門が、信長と戦う話。
「武蔵伝」の後に描かれたものの、作者急逝で未完となった作品です。が、石川版「魔界転生」序盤を髣髴させる忍者バトルの後、幻術士果心居士と、ロボット風プレートメールを纏った伊賀鉄鋼組が登場し、謎仏像のアップで終わる1巻は、まるで、いつもの石川賢の作品みたいな、オープン・エンド。(遺作だから、と持ち上げる気は無いですが、)石川賢は、最後まで、石川賢だった、とはいえそうです。

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山田ユギ「おひっこし?」(白泉社 ジェッツコミックス)

よしながふみ「大奥」が面白かったので、同じく「シュミじゃないんだ」にて紹介されていた、BL作家山田ユギの作品に手を出してみました。「大奥」と同じメロディ誌掲載作です。

作者後書きに、「女の子を描くのに慣れていなくて」と、ありますが、本作は、男女関係を性描写無く描いた、非BLものです。もっとも、社員は美形揃いな、街の不動産屋を舞台としていますので、BLでいうところの、リーマンもの、といえる(?)のかもしれませんが。

話は、舞台が街の不動産屋ということで、家がテーマになるせいでしょうか、家族や還る場所の大事さを謳って締めています。話の締め方と、悪人が殆ど出てこないこともあって、良く出来た人情噺的な、読後感の良さがあります。反面、男女関係の方は、恋愛未満といったところで、終わってしまいますけれど。まぁ、ドロドロした恋愛ものにならないことも、読み易さに繋がっている面がありますから、それも好みではあります。

ホスト崩れのキャラ「セクシー」が、意外な一面を見せる第4話は、特に、印象に残りました。

他の作品も読んでみたいところですが、純BLは、少々辛いものがありますし・・・

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鳴子ハナハル「かみちゅ! 2巻」(電撃コミックス)

アニメの漫画化。

第10話オーディオ・コメンタリー内で、当初構想として言及されていた、光恵と祀との仲違いや、第1話での、髪が長い女の子の伏線を、最終話で回収しているあたり、話を纏める気が無いアニメ放映版より、当初構想により近いのかも。絵も、アニメ版と同様、背景も細かいですが、キャラと背景のタッチが同じため、アニメ版のリアル背景に萌え絵の奇妙さは無く。

総じて、普通の印象。

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乙一×古屋兎丸「少年少女漂流記」(集英社)

乙一原作のマンガは、これですか。古屋兎丸の白っぽい絵柄は、奥浩哉を連想させます。

自意識過剰な思春期特有の妄想が、具現化する話なのですが、唐突な超常描写は、象徴色が強すぎて、あまり楽しめませんでした。後書き対談で「中二病」を云々していますが、このキーワード特有の、思春期のモヤモヤを(無自覚な)上から目線で語るズルさが、気持ち悪かったです。まぁ、思春期云々については、わたしも部外者なので、何も言えないのですが。

個々のエピソードでは、お菓子の侵略や、惑星メーテル風のビジュアル・イメージが派手な「お菓子帝国」「学校の中枢」あたりが、良かったです。

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kashmir「百合星人ナオコサン」

「美少女マンガ」としか、呼びようがない

「翌朝にはテレ●東京がいつもの5割り増しエロく見える」(本書36ページ)、「幼女の臭い嗅ぎつけて警察が!」(同128ページ)、といった、珍妙な台詞の言いっ放し。ラブコメでもエロでも無く、古賀亮一作品のような躁病ノリも薄いので、ギャグとも言い難く、「美少女マンガ」としか、呼びようのない作品です。同じ作者による、「○本の住人」と違い、珍妙台詞に(ほのぼの4コマ世界の住人である)常識人側からの「つっこみ」が入りません。その分だけ、「変」さが際だっていて、不思議な味わいがあります。雪だるま少女の手足が飛んだり融合したりする「面白い恋人たち」(同83ページ)の気味の悪い可愛さには、吾妻ひでおを連想したり。

MOSAIC.WAVによる、附属CDは、シューティングゲームの効果音が入った、ネタっぽいエロゲー主題歌(kotoko「さくらんぼキッス」を連想)風。笑う以前に、既聴感が有りすぎて、エロゲー界隈での美意識ストライクゾーンの狭さが、気になりました。

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よしながふみ「大奥」

とっつき易い、時代物少女マンガ

「シュミじゃないんだ」第3回では、フランス革命期の男娼を主人公にした「ジェラールとジャック」を、取り上げていましたが、本作は同じ、よしながふみによる江戸時代の男版大奥物。ただ、男色(BL)ではなく、1,2巻とも、素直になれない女子と、完璧超人男子とのラブロマンスで終わる、オーソドックスな少女マンガです。

第1巻の帯では、「SF大河ロマン」と銘打っていますが、第2巻で、男版大奥が出来上がった理由について、架空設定をほぼ用いずに説明しています。要は、「歴史上の人物XXは、実は性別が……」ネタのバリエーションですので、SFという感触は乏しいです。ただ、作品の中心が設定の謎解きにある訳では無いので、特に問題なし。設定の意義は、男色風味の苦悩ドラマを、時代背景の力で、白々しく見せないところでしょう。似た理由で、とっつき易かった、森川久美の時代物少女マンガ、「シメール」「南京路に花吹雪」あたりを連想しました。

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石川賢「武蔵伝 異説剣豪伝奇 2」(SPコミックス)

綺麗に終わっています。

今年7月に刊行の石川賢最新作ですが、読んだのは最近です。追悼がらみで、2chのスレッドを見て、刊行していたことをはじめて知った、わたしのアンテナの低いことよ。(iTMS新譜で、2006年に話題になったクラシックという触れ込みの「2006 MEMORIAL クラシック・バウアー」に、Extra Trackとして、「伊福部 昭:SF交響ファンタジー第1番より 」が入っているのを見て、なぜ?と思ってしまう、体たらく。)

1巻の続きで、完結編。やや、駆け足気味の展開ですが、2巻で登場する新キャラや、時代小説っぽいラス・ボスの正体、最終決戦、エピローグまで。

新キャラでは、何といっても、老・武蔵(作中では、「宮本武蔵」ですが、他の武蔵と区別するため、この表記をします。)が、石川賢「魔界転生」での、転成前の武蔵を想起させる、死にかけっぷりと、強さを兼ね備えたキャラクターで、素晴らしいです。台詞も殆ど無い非人間的なところが、いかにも、石川賢作品の登場人物らしいです。ラスボスの演説を無視しての斬り合いは、痛快の一言でした。

ラストは、話の拡大ぶりに収拾がつかなくなって、「戦いはこれからだ」な、いわゆる石川賢エンドではなく、老・武蔵らが退場した後も、受け継がれていくものはある、というエピローグで、綺麗に纏めています。今、本作のエピローグを読みますと、どうしても感傷的になってしまいますが、次の連載「戦国忍法秘録 五右衛門」が始まっていた以上、遺作扱いは、誤読でしかないのでしょう。

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kashmir「○本の住人 1」(MANGA TIME KR COMICS)

異常性不足。次作に期待

「わたしのおにぃちゃん」内のイラスト「わたしのおにぃちゃんの耳」等での、萌え絵と異常性の同居ぶりが気に入っていた、kashmirの、初単行本。

あずまんが大王木村先生的な変態兄と、常識人の妹との日常4コマまんが。

「粘土で桃太郎改」とか、変な絵が面白いエピソードもありますが、少なく。視点役の妹が、変態兄や、異常な友人の世界に対して、ノリツッコミ化せず、距離を置いている結果、妹まで巻き込んだ、萌え絵で異常な世界の形成まで至らずに、4コマまんがの変人キャラと一般人の対比で終わってしまっているのに、寸止め感を強く感じます。

寸止め感は、むっく「眼鏡のお年頃」を読んだ時に感じた、「タイガーブック」の暴走ぶりがなく、ただの4コマだなぁ、という感じに近いのです。ですので、掲載誌が、「眼鏡のお年頃」同様、萌え系のまんがタイムきららMAXとはいえ、ゆるい日常が基本スタンス(偏見?)の、芳文社のまんがタイム一派掲載という事情ゆえかもしれません。来月刊行の電撃大王掲載作「百合星人ナオコサン」は、もう少し狂っていた印象があるので、次作に期待。

いかにも、装丁担当、里見英樹らしい、帯裏での遊びは、ナイス。

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吾妻ひでお「うつうつひでお日記」(角川書店)

「鬱」設定の読書日記として面白い

鬱闘病日記ではなく、作家の殊能将之がweb上で書いている日記を連想するような、読書とTV(格闘とお笑い)と食事日記。読書日記はSFも多くて、情報誌「2ちゃんねるぷらす」の連載を読んだとき、「SFネタが多い」なあ、と思っていたのですが、納得。イーガンとか読んでいたのですね。

帯のキャッチフレーズは「何もしてません」。確かに「失踪日記」での、ホームレス体験みたいな、レポ・マンガとして興味深い対象は、出てきません。ですが、淡々と日常を綴る中に、安定剤を飲んだりする描写や、幻覚(台詞吹き出しの中に魔物のような)がシームレスに入ってくるつくりは、日常と異常とをシームレスに描く北野勇作「かめくん」タイプの作品に通じるものがあって、興味深いです。

レポ・マンガも好きですけれど、レポ・マンガの面白さは題材由来の部分を差し引くべき、と考えていることもあり、正直、「失踪日記」より本作の方が好みです。頭痛持ちといいますか、頭痛薬愛好家なので、ロキソニンとバファリンの違い話に共感できたから、というのもあるのですが。わたしも、ロキソニン→バファリン派。

とはいえ、自覚無く、同じ日の日記が二回続く部分には、さすがに、驚きました。記憶が飛んでいたのでしょうか。日記=日常感覚が不連続ですと、「ケルベロス第五の首」的、日記の矛盾トリック小説も形無し?否、日記内に「ケルベロス」の感想も入っていますから、本作自体が叙述トリック?かも、とか勘ぐってしまうのは、わたしの手記文体に裏の意図を探ってしまう病なだけでしょうけれど。

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田中ユタカ「愛しのかな 1」(BANBOO COMICS DOKI SELECT)

基本的には、作者短編ノリの、大甘エロだが…

初読時には、設定回収面で、はぐらかしを食らった印象が強かった第5冊目も、破滅SFとして再読してみると、感慨深い「愛人」に続く?田中ユタカの長編第1巻です。

内容は、地縛霊の女の子との同棲ものです。田中ユタカの短編ノリの大甘エロマンガを、おおらかにしたような感じでした。「純愛清楚系美少女マガジン」というキャッチフレーズの(「Dokiッ!」)掲載ゆえでしょうか、地縛霊の設定が、願望充足に都合の良い設定ですなぁ、という印象に終始しました。もっとも、制度化した人間ダッチワイフという「愛人」も、たいがいな設定ではありましたけれど。

第1巻最終話「星々たちの下で」だけは、死にかけた主人公が、黒ベタ画面で自問自答したりして、「愛人」#42話での「何か」との重苦しい対話を連想するような展開で、短編ノリの大甘エロだけではないものを感じました。
もっとも、死亡フラグが立ちまくりの状態から、理由無くハッピー・エンドになる展開の理不尽さには、半分呆れつつも、笑ってしまいました。陰鬱な展開にはしない、という作者側の宣言なのかも、しれません。

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若杉公徳「デトロイト・メタル・シティ」

メタルと渋谷系のミュージシャンが主人公の漫画。ゴシック臭いのか、パンク系か、早弾き系?、といった、ヘヴィ・メタルとして、どんな風なのかを描く描写は作品中にはないので、いわゆる「デスメタル」(真島昌利の「ですメタル」とか)的。

(2006.10.15加筆)本作中に出てくる、コウモリを食うエピソードは、オジー・オズボーンの逸話でしょうが、その、オジーも、打ち上げではしゃぶしゃぶを延々湯通しして食べていたので、あれはキャラ。なんて、話を読んだのは昔のロッキン・オンだったと思いますが。そんな話や、TV番組「オズボーンズ」を例に出すまでもなく、メタルの人の各種装飾は、演出であって、「中の人は、いい人」というのは、洋楽を聴いているような層には、常識化していることなので、それをギャグとして提示されても、少し、困ってしまいます。

むしろ、メタル美学を嘲笑する漫画というより、ナヨナヨとした主人公の顔つき等に顕著な、渋谷系を自嘲する漫画として描写が充実しているか、と。そちらは、笑えるところもありましたが、ただ、自嘲系ギャグが苦手なので、居たたまれなくなる描写も。

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川原泉「レナード現象には理由がある」

ひょっとして「ブレーメン5」完結以来?川原泉

新作は、一作ごとに主人公が異なる学園もの(桑田乃梨子「月刊1年2組」型)連作×4。初期の「空の食欲魔人」収録作品の頃を思わせる、無愛想青年と平凡女子のラブコメです。

ただ、ロリコンやBoysLoveといった、ネタの取り上げ方に捻りが無く、意外性に欠けるお話だからでしょうか、やや、間延び感が感じられるのが、残念なところです。1話を分載していたからかもしれません。つまらなくはないですが、(比較対象としての偉大な旧作がある)川原泉には、期待値が高くなってしまう不幸があります。

意外だったのは、表紙や柔道シーンでの絵の端正さでした。川原泉に求めているものではないですけれど。(アシスタント?)

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原作アラン・ムーア/作画デヴィッド・ロイド「Vフォー・ヴェンデッタ」(小学館プロダクション)

映画化がらみで刊行のアメコミ。気取った台詞好きの仮面男が、管理社会に立ち向かう話です。

物語の大部分を、管理社会(の登場人物)側から描く為、設定はよく解らないまま(1回読んだだけなので、読み飛ばした部分が多そうですけど。読み返さなきゃ)進みます。話のせいもあり、キャラクター中心に読んでしまいました。
第2部での、ヒロインの成長物語のシーンを含め、不条理な設定に苦悩する、時代がかったドラマに見えてしまいました。感動的ではあるのですが。世界観が不条理な設定以上のものになっていないといいますか。

町山智浩による帯では、「9.11テロ以降の現実世界と共鳴」と言っておりますけれど、作者のアラン・ムーア自身が、序文で「今見ればあまりにメロドラマ的で、そもそもがナイーブすぎる」と語っている世界観ですので、帯のような(時代に寄り添った)意義付けをするのはどうかな、という気がします。もちろん帯な訳ですし、宣伝文句としてはアリ、ですけれど。

ただ、管理社会ネタといいますか、誰かが見えないところで世界を操作している、っていう世界観は、敵味方おかまいなしに炭疽菌使っておいて、「表向きには火星人類は風邪の菌で死滅ということに」なっている「続・リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン」や、300年前に本星では終わっていた戦いを小野田さん状態で続けていた「ワイルドキャッツ」終盤を描いた、アラン・ムーアの芸風かな、とは思いました。

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「魔法少女リリカルなのはA'sサウンドステージ03」/「魔法少女リリカルなのは/魔法少女リリカルなのはA's ビジュアルファンブック」

なのは関連グッズ×2。

「魔法少女リリカルなのはA'sサウンドステージ03」
ドラマCD最終巻。
ノーラコミックス版「魔法少女リリカルなのはA’s」最終二話は、はやて側の後日談でしたが、こちらは、フェイト側の後日談。どちらも語られなくても良い番外編ではなく、登場人物がそれまで抱えていた問題の最終結論だから、見られて良かったです。ただ、どちらも本編でふれて欲しかったし、フェイトの話一本に絞った前作に比べると、A’sは、設定過剰だったとは思います。



「魔法少女リリカルなのは/魔法少女リリカルなのはA's ビジュアルファンブック」
各話紹介、版権イラスト、スタッフインタビュー、という、いわゆる「ロマンアルバム」。
魔法の発動シーンのコンテ(?)が、非常に細かく、見ていて楽しい。「サイキックフォース」風のゲームになると面白そう。

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星野之宣「2001+5 星野之宣スペース・ファンタジア作品集」(アクションコミックス)

「本来出るはずのない本」とは、作者自身による後書きでの言。ロックとかでは(作者の死後に乱発されるような)コレクターズ・アイテムでしょうか。とはいえ、星野之宣の宇宙物とくれば、質が悪い訳もなく、楽しく読めました。
発掘宇宙船で、恒星破壊砲を持った敵と戦うスペオペ「STARSHIP ADVENTURE Star Field」が、スケールの大きさで読ませます。現場叩き上げのパイロット、ランスロット大佐がかっこいい。未完なのも、「ブルー・シティー」石川賢の終わり方が大好きなわたしには問題なし。
その後、モチーフは「メガクロス」に流用された、との後書きがありますが、少年物だった「メガクロス」とはだいぶ印象が違う気が…探して読み返そうかな。

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諸星大二郎「グリムのような物語 トゥルーデおばさん」

諸星の新刊は、グリム童話をモチーフに、短編だった頃の「諸怪志異」を思わせる、不気味な短編集。わかりやすい落ちがつく「夏の庭、冬の庭」「赤ずきん」より、不可思議な読後感の残る「Gの日記」「鉄のハインリヒ、または蛙の王様」とかの方が好みではあります。「ブレーメンの楽隊」あたりで窺える、作者らしい、間抜け感あるユーモアも健在。

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「iJockey 田中理恵のボイスシャッフル」

ニッポン放送がはじめた音声配信。30秒〜1分弱の音声ファイル×50本が600円。iPOD内の音楽とシャッフルして聴けば、FM放送風になるという触れ込みです。声優もiPODも好きなので、買ってみました。

内容は、当然ながら田中理恵の一人しゃべり。50本と数があるだけあって、古谷徹がやっていた「ダイヤモンド・スーパーステーション」を思わせるエッセイ朗読風あり、恋人との会話一人分あり、保健室の先生、婦警さん、ドジッ娘メイド等のネタ系あり、と多彩。

30秒〜1分弱と短いため、PCで聴く分にはiTUNESの無料試聴30秒で、あらかた聴けてしまいます。iPODでの使用を前提ということでしょうか。声優にPC起動音を朗読させる、デスクトップアクセサリーのノリを思い出さなくもありませんが、この値段ならアリかな。

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遠藤淑子「幸せな食卓」(ジェッツコミックス)

冒頭の「第21回退引町カラオケ大会」の文字から明白ですが、(大人びた)子供キャラが多いこともあり、「退引町お騒がせ界隈」のりの、人情コメディ。主人公の立場に否定的なホスト氏を単純な悪役にしていないところに、作者の優しい視線がかいま見られる第5話が特に印象に残りました。

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石川賢「武蔵伝 異説剣豪伝奇 1」(SPコミックス)

女、老人、太っちょ等様々な宮本武蔵たちと、柳生羅刹衆との集団戦。手が4本生えた武蔵が出てくるぐらいの、(石川賢にしては)普通の時代劇で、ゲッター、仏像、ドクラ等の物語破壊アイテムは出ていません、今のところはですが。「爆末伝」を連想させる、ちょっとコミカルなノリが入った豪傑バトル時代劇で、快調な出だし。

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魔法少女リリカルなのはA’s SOUND STAGE 02

肌色サービス回だった前作に続く、「魔法少女リリカルなのはA’s」のドラマCD2作目。6.5話という位置づけで、アニメ最終話で唐突な印象を受けた、<闇の書>管理人格との別れと、主人公たちの管理局就職話への前振り。それぞれ、ヴォルケンリッター側パートと主人公側パートとの2本立てで構成しています。

ヴォルケンリッター側パートの「今は遠き夜天の光」は、アニメ本編では、終盤になって登場した管理人格が、はやてと夢の中で既に出会っていたという話。魔法/プログラムのアナロジーという「マイクロチップの魔術師」的ベタな設定説明より、管理人格の優しさが前面に出ているエピソードで、対なのは戦でのクライング・フリーマン的な泣き顔にも自然に繋がっていく感じが良いです。

A’s最終話での、管理人格との別れに対する、はやての悲しみぶりは、知り合ったばかりなのにちょっと大仰だなぁ、と思ってましたが、壊れていく闇の書や騎士たちの立場をある程度理解しているとすると、その意味も違ってくる訳で。中盤に、この話があれば、最終話の感動もかなり増したとは思います。とはいえ、全13話で、この設定盛りだくさんな、この物語を消化するには、ただでさえ出番の少なかった主人公側の描写をさらに削ることになるから、難しいところでしょうけれど。

主人公パートのほうは、管理局という、魔法警察というか、正義の味方組織の機構説明ですが、そもそも魔法や多元宇宙の設定をぼかしてしまっているので、世界のイメージが広がるところまでは行かず。

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「HELLSING I OVA DIGEST FOR FLEAKS」の感想

アニメ第1話感想補遺。
「HELLSING I OVA DIGEST FOR FLEAKS」(1/22深夜 TVK)
緻密な絵柄ながら、結局、凄く強い戦士同士の殴り合いというだけで、特に話が面白いわけではなかったです。ゾンビ雑魚キャラのスプラッタ描写も恐怖とかに繋がらず単なる描写ですし、スゴイだけOVAっぽい気が。若本規夫の訛ったような喋りのテンションを超えるものがなく。△×

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「レモンエンジェルプロジェクト」/「おろしたてミュージカル練馬大根ブラザース」/「夜王〜YAOH〜」/「かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜」/「半分の月がのぼる空」の感想

2006年冬アニメ等第1話感想その2

10.「レモンエンジェルプロジェクト」(月深夜 TVK)
OP曲:「Angel addict」(しほの涼、小清水亜美、丸山美紀)古い感じのアイドル合唱曲
ED曲:「Girls in love〜コイスルキモチ〜」(長澤奈央)バックのワウワウギターっぽい音が印象的なアイドルバラード
内容:ホログラムが普及した近未来のアイドル業界を舞台にした青春もの。絵は綺麗ですが、声優のせいか、モノローグの多い元気系主人公が非常にウザく見えてしまいました。△×

11.「おろしたてミュージカル練馬大根ブラザース」(月深夜 テレ東)
OP曲:「マ・ジ・ヤ・バ」(松崎しげる、森久保祥太郎、松本彩乃)ブラス入りファンク。
ED曲:「ベリマッ!」(松崎しげる、森久保祥太郎、松本彩乃)オールディズ風。
内容:「ミトの大冒険」っぽい絵柄で、ミュージカル仕立てだとくだらないストーリーでも曲の力で楽しめてしまう。ただ、大丈夫?って気がしてしまう武富士ダンサーズねた以外はギャグは不発気味だし、日本語吹替版「Men in Black2」でも印象的だった玄田哲章みたいな歌力は毎回のゲスト敵役にあるのか、など1話だけスゴイ作品という疑惑が残る作風なので。△

12.「夜王〜YAOH〜」(金夜 TBS)
ED曲:「Mr.Traveling Man」(TOKIO)ジャニーズ合唱。
内容:松岡昌宏と戦う北村一輝というと、年末にやっていた「ゴジラFINAL WARS」なので、「次っ!」といいながら怪獣をダウンロードしていくチンピラ宇宙人のイメージがありますが、それはともかく。原作は、「女帝」における銀座クラブの代わりに歌舞伎町ホストクラブが舞台となった、まごころ接客を武器に裸一貫からのし上がるサクセスストーリーという、強引な展開が味わいの倉科遼原作のネオン劇画。ドラマ版は、新米ホストの一寸いい話で、原作の強引な展開故のカタルシス、がないのは残念。×

13.「かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜」(木深夜 テレ東)
ED曲:「恋するココロ」(eufonius)リズムボックス音が印象的な線の細い女性ボーカル
内容:あかほり原作、堀江由衣田村ゆかりの「やまな娘。」ダブルヒロイン、という企画色の強い三角関係もの。ですが、主人公の失恋時いじけぶりは、ギャルゲーもの主人公にありがちな空気キャラ臭さがなくて、好感が持てました。あかほり作品に特有な珍妙ハイテンション脇役が鬱陶しくならない程度の活躍ぶりだと良いのですが。○△

14.「半分の月がのぼる空」(木深夜 WOWOW)
OP曲:「青い幸福」(nobuko)女子ネオアコ。
ED曲:「記憶のカケラ」(nobuko)バラード
内容:難病もの。ピアノソロ、月の下に立つ少女という記号的画面で謎/超常設定抜きのシリアス青春をされても陳腐に見えてしまう。第1話でツン→デレ化してしまうスピード展開も…記号的な印象を強めています。×



(形式は、「タイトル」(曜日放送時期チャンネル)OP「曲名」(歌手)OP曲の印象EDも同様。内容:感想。視聴継続するかどうかの評価。オタ系甘く、キッズ系排除で、見逃したくない○ 次を一応みるか△ 視聴脱落×)

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「もえたんリスニングCD」

本のほうの「もえたん」は笑うものだったと思っていましたが、CDは少し違う模様。Chapter3とか、英語が殆ど聞こえないし、Chapter4「ツンデレ英会話」とかネタとして笑える、というよりガチに萌えを取りに行っているし。

ということで、英語で、というより、田村ゆかり声で、というのが売りな気がする、オタクねた朗読CD。Intervalとして入っている寸劇は、とらのあなが製作に絡んでいることもあるのでしょうか、「苺衣ラジ」を連想するような掛け合いのスピード感が良かったです。

わたしがコアなネタに疎いってだけなのかもしれませんが、エロゲ・コミケ・昔のゲーム(ドラクエ、とか。2006.01.15追記ガンダムドラゴンボールあたり。マンガだとあずまんが大王げんしけんとかもあるのに。「なのは」や「おねツイ」を連想させる文章もあるけれどそのものズバリを言ってはいないし。)ばかりがネタにされています。今のアニメ・ゲームが、パロディ元として必要な、共通体験じゃなくなってるのかな、と思うと少し寂しい気も。

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諸星大二郎「妖怪ハンター 魔障ヶ岳」/チャールズ・シェフィールド「マッカンドルー航宙記 太陽レンズの彼方へ」

最近読んだシリーズもの
諸星大二郎「妖怪ハンター 魔障ヶ岳」
妹がドロドロ溶けていく「暗黒神話」の一シーンは今でもわたしのトラウマのひとつですけれど、何が起こっていても「そういうこともあるかな」という気がしてくる独特の絵柄も、落ち着いたままの稗田礼二郎の語りで纏まるお話も含めて、いつもの妖怪ハンター。

夢枕獏フォロアーの伝奇小説(含むラノベ)に出てきそうな、パンクロッカー教祖っていう、岩田狂天のキャラは、好みですが、「栞と紙魚子」シリーズあたりの奇人変人当たり前の諸星世界ではフツーの人に見えてしまいますけど。

チャールズ・シェフィールド「マッカンドルー航宙記 太陽レンズの彼方へ」
前作「マッカンドルー航宙記」は未読ながら、一作一作が独立した連作短編なので、問題なし。

太陽系を舞台に、科学知識を極端化したSFアイデアを、純朴な天才科学者と現実派の女船長のコンビのお話で取っつきやすくまとめているところは、石原藤夫「惑星シリーズ」初期を思い出すような懐かしさで、楽しく読むことができました。本作中では、アイデアの分かり易さで、第4話「母来たる」を一押し。

訳者あとがきでの、「創元さん、ひとつ(他の作品刊行も)よろしく」は、読者に言われましても…って気がしてしまいましたが。

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諸星大二郎「諸怪志異 (4) 燕見鬼」/久世番子「暴れん坊本屋さん(1)」

最近読んだマンガ
諸星大二郎「諸怪志異 (4) 燕見鬼」
「桑田乃梨子最新刊」とか「わかつきめぐみ最新刊」みたいな帯のついた本を見ると、「それが一番言いたいことなのか?」と疑問に思ってしまいます(いや、わたしのようなアンテナ低い固定客に作品を届きやすくするという意味では大正解、なのは解ります。解りますけど…)。本作の帯も「6年ぶりの新巻」。うーむ。中国伝奇シリーズとしては、ということで、中国伝記物以外では「私家版鳥類図譜」とかあったわけですけど、いずれにせよ、久々の諸星作品であることは確かです。

前巻から続く予言書「推背図」の奪い合いはまだまだ続く、という話は全然終わっていませんけど、面白いから問題なし。活劇であるということもあり、登場する女豪傑のキャラや、天罡星・地煞星っぽい予言書の位置づけに「西遊妖猿伝」を思い出しました。

久世番子「暴れん坊本屋さん(1)」
本屋の内幕物ということで思い出すのは、早川義夫「ぼくは本屋のおやじさん」の仙人的暗さですが。本作はレポマンガですし、文学的暗さはないです。当世風自虐ノリ&エロ(ヤオイ)ねたを落ちとして使う業界話な辺りは「タイガーブック」と似た読後感でした。本屋ネタには興味がありますから興味深く読めました。ただ、第13刷「星に願いを発注を」での取次&「amazonがあるじゃん」ネタは、書店サイドのシャレにならない本音が現れている気が…

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Gang Of Four「Return The Gift」/モダーン今夜「風の道しるべ」/PIXAR「Red's Dream」

最近買ったiTMS

Gang Of Four「Return The Gift」
名作1st「Entertainment!」中心の弾き直しとRemixの2枚組なこともあり、2曲少なくてCDより高い(CD\2940、iTMS\3000)のですが、バンド再結成へのご祝儀商品的なCDでもありますので躊躇せず購入。

再演版のほうは、1stでの特徴だったカッティングギターがややノイジーになった感じですが、歌は元々上手い下手をいうようなものでは無いパンク吐き出し歌ですので、あまり印象は変わらず。単調リズムを止めてカッティングギターが控えめになった中期以降の曲も数曲演っていますが、記名性がなくなりますと、昨今のNewwaveリバイバルの人みたいに聞こえてしまうのはご愛敬。

原曲が演奏力指向だったりしますと、Remixで弄ってしまうと台無しになるケースもありますが、本作のRemix版の場合、機械的なリズムの作品なので打ち込み文脈の人によるRemixに無理無くはまっています。ハウス乗りの「To Hell With Poverty - Go Home Productions Remix」が派手で良かったです。

モダーン今夜「風の道しるべ」
ずーっと故障中だったiTMS今週のフリーダウンロードですが、次の週になる前にやっと落とせたので一安心。
サンバ入った荒井由実(うた)、といった感触。聴きやすいですけれど、伴奏巧そうですし、歌謡曲っぽいのより濃い目の大人数ファンクあたりが本領なのかも、って気が。

PIXAR「Red's Dream」
iTMSが動画対応になった(iPODも動画はともかく、薄くなったのは羨ましいですね)ので、社長の関連会社PIXARの短編が買えるようになっています。「トイストーリー」、「バグズ・ライフ」のDVD特典と、「ファインディング・ニモ」「Mr.インクレディブル」の劇場公開時併映作として、他の作品は見ていますので、唯一未見の本作を購入。PIXARのサイトで無償提供(前半だけのようですが)しているのと画質/サイズが大差ありませんので、4分/21MBを300円って価格は、どうなのって気もしますけど、John Lasseter監督作品は好きですし、今回はアリかな(MTVのほうは買いたいアーティストが見あたりませんでした)。

1986年の作品ということで、ツルツルした表面のCGは今の目で見るとかなりショボいのですけれど、作品終盤、「written,directed,animated by John Lasseter」なだけあるといいましょうか、同監督の「ルクソーJr」の電灯を思い出すような、非生物の人間っぽいしぐさが可愛いです。

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IGPX/ノエイン もう一人の君へ/ラムネ/パラダイスキスの感想

疲れますんで、もう止めよう、な2005年10月期アニメ第1話感想5

22.「IGPX」(水曜深夜)
OP「Go For It !」(GRAN RODEO)B'Z型歌謡ハードロック。ED「Believe yourself」(exige)
内容:第2話を視聴。素直な青年を主人公にした未来レース物。絵は綺麗だけど変な動きとかあるわけでもなく、話もキャラもキッズアニメ的王道すぎて引っかかりがありません。△×

23.「ノエイン もう一人の君へ」(木曜深夜)
ED「夜明けの足音」(solua)打ち込み+日本人っぽくないイントネーションの女性ボーカル。
内容:パラレルワールド謎バトル、キャラの手前に物を置いたり画面を斜めにしたりする変な構図、不安定な子供の心、落書き風デフォルメ、象徴としてのカラス、といった、キャラクターデザインが「lain」にかかわった人というのに納得がいきすぎる、電波系。少年の鬱屈を凡人ヒロインがどれだけ中和してくれるかが、読後感を決定づけそうです。○△

24.「ラムネ」(土曜深夜)
OP「ラムネ色のメロディ」(真優)ふわふわした歌い方に打ち込みの萌えソング。ED「Summer vacation」(村田あゆみ)女性ボーカルにかかったエコーとバックのピコピコ音が80年代風古くささ。
内容:第1話30分使って、ヒロインの頭が緩い、ということしかわからない萌えアニメ。あまりにも、ひねりが無さ過ぎ。×

25.「パラダイスキス」(木曜深夜)
OP「Lonely in Gorgeous」(Tommy february6)いつものユーロビート。ED「DO YOU WANT TO」(FRANZ FERDINAND)名曲だとは思うのですけれど、ブラーとか、連想してしまうものがあまりに多すぎて、素直に褒めることができません。
内容:ものごとの価値が、かかわってる登場人物の美形度で判断できる、矢沢あい作品の大衆ドラマ的便利さに文句を言っても詮無いですけど、美術系専門学校を美化した青春もの。ファッションデザイナー志望者にみて欲しい、と、テロップで説明しているのには驚愕しましたが、わたしには縁遠い作品であることも明白であります。
作中たまに現れる、「ガドガード」EDっぽい自主アニメ絵は風変わりで面白いですけど、モノローグをはじめとした、意図的な「自然さ」が目立つ主役の非声優声に耐えきれず。△×



(形式は、「タイトル」(曜日放送時期)
OP「曲名」(歌手)OP曲の印象ED「曲名」(歌手)ED曲の印象内容:感想。○/△/×(評価。オタ系甘くキッズ系排除で、視逃したくありません○ 次を一応視ますか△ 視聴脱落×))

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「Blood+」/「Kakurenbo」/「銀盤カレイドスコープ」/「牙狼<GARO>」/「Canvas2」/「ToHeart2」の感想

2005年10月期アニメ第1話感想4

16.「Blood+」(土曜夕方)

OP「青空のナミダ」(高橋瞳)カラオケ向け曲コブシが目立ちます。
ED
「語り継ぐこと」元ちとせ独特のイントネーションが変わりませんと、スキマスイッチの曲でも同じ印象。

内容:モンスターとのおっかけっこシーンは良く動いて目を惹きますが、日常、会話部分は退屈。冒頭のベトナム人母子を背中から刺殺シーンの意図の見えない暴力ぶりに不快だったこともあり。

17.「Kakurenbo」(土曜深夜)

OPなし。

内容:「ラムネ」が落ちた代原アニメ?和風狐お面が雨宮慶太風、メカ都市中華とチャカポコ打楽器音楽がイノセンス風、と既視感のある意匠を纏った、冒頭に柳田国男引用の田舎祭りホラー。登場人物のゆらゆらした動きがCG臭さを見せますが、追いかけっこは迫力あり。
○△

18.「銀盤カレイドスコープ」(土曜深夜)

OPED
YeLLOW Generation」速いテンポのガールポップで薄くキラキラした伴奏がピチカート、シンバルズっぽいなぁと思ったら編曲小西康陽ですかぁ。

内容:コミカルなスポーツもので、主人公の自己空回りぶりが懐かしい少女マンガのノリ。
○△

19.「牙狼<GARO>」(金曜深夜)

OP
Theme of GARO」(TRY FORCE、Jam Project )太鼓インストにかけ声。ED「牙狼(GARO)〜僕が愛を伝えてゆく〜」(京本政樹)男声バラード。

内容:いかにも雨宮、韮沢なデザインの肩アーマー鬼による、トゲトゲモンスター退治物。マトリックス的重力無視には今更感もありますが、スピード感はあり。ただ、変身前主人公&ヒロインのせりふ棒読みぶりには閉口。どっちかだけ、っていうのなら味なのですが…
△×。

20.「Canvas2」(月曜深夜)

OP「プラスチックスマイル(虹色ギターVersion)」(Honey Bee)佐藤裕美風萌えソング+ギターディストーションED「スイーツ探検隊」かわいいサビに+ギターディストーション。

内容:女子校教師のハーレム物とは露骨だなぁと思ったら、なんちゃって推理物な話は、焦点となるヒロインを絞っていますので、うまく纏まっています。脚本の吉田玲子の力でしょうか。長年の知り合いで同居もしていますのに、赤い色をみると倒れるトラウマに気付かなかった、ってのには驚きましたけど。

21.「ToHeart2」(月曜深夜)

OP「Hello」(池川春菜)エコーきつ目の女性ボーカル。ED「トモシビ」(Suara)妙な節回しの女性ボーカル。

内容:物語的引きも、幼い妹系以外の特殊性を見せないキャラも、アニパロ・肌色系のあざといサービスもなくても、ゲームのファンなら付いてきてくれる名作ってことなのでしょうか。未プレイ者には×


(形式は、「タイトル」(曜日放送時期
OP
「曲名」(歌手)OP曲の印象ED「曲名」(歌手)ED曲の印象内容:感想。○/△/×(評価。オタ系甘くキッズ系排除で、見逃したくない○ 次を一応みるか△ 視聴脱落×))

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「エンジェル・ハート」/「灼眼のシャナ」/「ARIA THE ANIMETION」/「魔法少女リリカルなのはA's」/「ソルティレイ」/「舞−乙HiME」の感想

2005年10月アニメ第1話感想3

10.「エンジェル・ハート」(月深夜)

OPEDはインスト。

内容:背景は綺麗ですけれども、殺人マシーンが心を取り戻すという図式的な話に説得力を与えるには、あんまりな説明せりふと、非声優ならではの棒読みの合わせ技が、陳腐すぎ。ヒロイン×2に全く感情移入できません。×

11.「灼眼のシャナ」(火深夜)

OP「緋色のそら」(川田まみ)
KOTOKO系デジタル声に高速リズムボックス。ED「夜明け生まれ来る少女」(高橋洋子)「魂のルフラン」にくりそつ。

内容:暗い設定の伝奇バトル物なので、学園物風味は第1話サービスだけかも。釘宮理恵のキツイ声が主人公をなじるありさまを、マゾ共感して視聴することが楽しさのすべてでしたから、ツンデレ化して甘くならないといいですけど。

12.「ARIA THEANIMETION」(火深夜)

OP「ウンディーネ」(牧野由依)静かなストリングスをバックに女性バラード。
ED
「Rainbow」(ROUND TABLE feat.Nino)アコースティックギターをバックに淡々と。

内容:テラフォーミングで作った水上都市という設定で、飛空挺とか出てきますが、やっていることは、わだかまりが解けて「めでたしめでたし」、な小市民的ちょっとイイ話。今回も幼女声以外はフォーマットどおりだから毎回同じ展開だと飽きそうですけど。
SF展開があるかもですし…△

13.「魔法少女リリカルなのはA's」(木深夜)

OP「ETERNAL BLAZE」(水樹奈々)水樹コブシ以外は、淡々とした曲調。ED「Spiritual Garden」(田村ゆかり)ゆかり節としては甘さ控えめの、子守歌系。

内容:前作中盤以降の流れを汲む、心の闇を抱えた人の手下とハードな殴り合い。ED田村曲の甘ったるいノリは、最終話までなさそう。△

14.「ソルティレイ」(木深夜)

OP
clover」(meg rock)伴奏はロックだけど歌謡曲的メロディ。ED「Float〜空の彼方で〜」(近江知永)バラード。

内容:やさぐれた中年賞金稼ぎと少女アンドロイドの心のふれあい、というレオン型。GONZO製作物らしい背景SFハードボイルド設定と登場人物数に埋もれがちなキャラ存在感を中田譲治声のカリスマで解決する「厳窟王」スタイル。ラジオも面白いし。○△


15.「舞−乙HiME」(木深夜)

OP「Dream☆Wing」(栗林みな美)サビ以外は前作OPより地味目。ED「乙女はDO MY BESTでしょ?」(菊地美香&小清水亜美)派手な打ち込み。

内容:遠未来異世界学園バトル。図々しい主人公に好感が持てないまま第一話終わり。前作キャラが先生役でサブキャラ的に登場するのは懐かしいですが、お菓子造り大会とかやっていた初期の楽しさを台無しにした前作後期の殺伐とした展開の記憶も生々しいままですと…△×



(形式は、「タイトル」(曜日放送時期OP「曲名」(歌手)OP曲の印象ED「曲名」(歌手)ED曲の印象内容:感想。○/△/×(評価。オタ系甘くキッズ系排除で、見逃したくありません○ 次を一応みましょうか△ 視聴脱落×))

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「カペタ」/「アニマル横町」/「クラスターエッジ」/「闘牌伝説 アカギ」/「ガンパレード・オーケストラ」の感想

2005年10月アニメ第1話感想2(オタ系甘くキッズ系排除で、見逃したくありません○ 次を一応みますか△ 視聴脱落×)

5.「カペタ」(火夕)

OP「NEVER EVER」(今井翼)は声量のない男声打ち込み。ED「僕ら」(BAZRA)熱唱サンボマスタ−系。

内容:乗り物関係のCG浮きぶりは頭文字Dアニメ版初期も同じだったので許容するにしても、話のほうが、真面目に子供成長ものをじっくりやるようですと、Dのバトル的痛快さは少なそうです。
×

6.「アニマル横町」(火夕)

「飛んでもNothing〜どき☆どき アニマル横町の歌の巻〜」(あみwithイヨ・ケンタ・イッサ)ナンセンス歌詞萌え歌スカ。「ファンタジスタ★ガール」(the
indigo)竹内まりや風。

内容:原作は「りぼん」掲載の少女マンガだけあって、絵は白っぽいです。「説明になっていなぁい!」が主人公の口癖の変な居候物で、自己ツッコミ4コマ系ナンセンス?15分2本立てのせいか、テンポが良いです。○△

7.「クラスターエッジ」(火深夜)

OP「FLY HIGH」」(surface)語尾が巻き舌系男声ロック。ED「君という名の光」(Cluster's)TMN風曲調の若い男声コーラス。

内容:プロペラ飛空艇、甲冑剣士、の設定理由も不可解なまま男性キャラの山。背景が消えてキャラがくるくる回るのも謎。
CMがテニプリと光栄ものというわかりやすさのヤオイ枠。△×

8.「闘牌伝説 アカギ」(火深夜)

OP「何とかなれ」(古井戸)弾き語りブルース。ED「アカギ」(マキシマム・ザ・ホルモン)ミクスチャーロック

内容:異常な立体感の鼻アニメーションには笑いましたが、速いペースで原作を消化する展開と、ナレーション古谷徹、解説者役に小山力也や玄田哲章といった、説得力のある声キャストの力で、快勝ストーリーが堪能できました。
○△

9.「ガンパレード・オーケストラ」(火深夜)

OP「Faze to love」(橋本みゆき)小室哲哉全盛期の女性打ち込み系。ED「ふたりが忘れない」(美郷あき)カラオケ全盛時バラード。

内容:ゲームは戦闘シミュレーション部に挫折してしまったゲーム「ガンパレード・マーチ」と同設定の怪獣退治学園もの。転校生がぼんくらチームを纏めるスポ根入った展開になりそうです。でも、ゲーム同様、死人が出て後味悪いのは嫌ですので。×。

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Aqua Timez「静かな恋の物語」/Paul Weller「As Is Now」/The Jam「Town Called Malice」、「Beat Surrender」/「A STORY OF LOVE フタコイ・オルタナティブ オリジナルサウンドトラック」

最近聴いた音楽

Aqua Timez「静かな恋の物語」

もう先週分のiTMSフリー・ダウンロード。

ミスチルを女々しくしたような歌声&ぼくはフラれたけれど、君は幸せになって、みたいな歌詞&冒頭の甘いピアノソロも…一貫した美学ではありますが、わたしの守備範囲からは外れております。

Paul Weller「As Is Now」

昨年夏のロック・オデッセイで健在ぶりを見せていた、元TheJam/Style CouncilのPaul Weller氏の新譜。

静かめのピアノ・バラードからザ・バンド風土臭いロックまでバラエティに富んだロック・アルバムですが、アコースティックギター&エレキをかき鳴らす「Come On / Let's Go」、ちょっとThe Who的ドラマチックな展開の「Shine On」、Dr.Feelgoodの1st風ソリッドなギターのブギ「From the Floorboards Up」辺りの元気なロックが、パンク出自らしい吐き出すようなシャウトに清潔感がある声に合っています。逆にピアノ・バラードだと滑らかさのない声がツライ局面も。

The Jam「Town Called Malice」「Beat Surrender」

ホーン、キーボードが入って、スタカン的ソウル色を強まってくジャム末期の好きな曲も一緒に買い直し。悪意という名の街(って邦題がカッコイイ
Town Called Malice)は「SNAP!」収録版より「The Gift (Remastered)」のほうが、試聴分の聴き比べだと音がクリアな気がしましたので、後者を選択。Beat
Surrenderは(The Sound of the Jam)版。今のWeller氏と比べると吐き出し唾多めのシャウトながら、基本形は不変。

「A STORY OF LOVE フタコイ・オルタナティブ オリジナルサウンドトラック」

結局、第1話をみて感じていましたとおり、70年代風同棲ものの「このままでいいのか」と主人公が自問自答する暗さと、萌えアニメの人工的な明るさとが交差することのないままに終わってしまった感のある「フタコイ・オルタナティブ」のサントラ。なので、主人公が落ち込んでいる場面に使用限定といった風の、一本指で弾けそうな陰鬱ピアノソロ曲が延々と続きます。BGM製作段階から「双恋」支持層に喧嘩売るつもりだったってことなのでしょうか。

ま、目当てはBGMじゃなくて、eufoniusのED「ぼくらの時間」の2バージョン。前半で使用した、いかにもエンディングっぽいピアノ伴奏版「ぼくらの時間〜memory〜」(TV sizeとは別にボーナストラックで全長版を入れてくれているのは嬉しい。シングル買ってませんでしたので)も良いのですが、明るいアコースティックギターとストリングスの後期版「ぼくらの時間〜stick with me」が、どこか明るさのある地味な女子の歌い方が、特に気に入りました(放送分のワンコーラスだけなのですけど)。

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本田透「電波大戦 ぼくたちの”護身”入門」/フランク・ミラー「シン・シティ:ハード・グッドバイ」

最近読んだ小説以外×2。

本田透「電波大戦 ぼくたちの”護身”入門」
同じ著者の「電波男」巻頭で引用されていた柳下毅一郎が巻末解説(「オタコイ・オルタナティブ」)を書いている、という構造から窺えるように「電波男」のオルタナティブというか、対になる本。

「電波男」が、キーワード「オリはキモメン」に象徴されるような著者個人の人生経験をベースにしたオタク論だったのに対し、オタク恋愛経験についてのインタビュー集というかたちで、その論が他者のオタク人生に適用できるかを検証しています。具体例に終始しているので、(個/オリから出発せず、一般化された概念ありきで、その整合性のみを問う、ネット上の「非モテ」議論みたいな)議論のための議論にはなっていないのは、さすが。

結論というか、論の適用は、岡田斗司夫<<竹熊健太郎滝本竜彦<<倉田英之、といった具合で、人ごとにそれぞれ違っている印象。で、その差はオタク現役度というか、送り手側/受け手側のどちらに軸足を置いているかの違いに見えました。送り手側に立つことに自覚的になって、オタク偏愛を相対化できる人ほど恋愛方面に近づいているという。まぁ、面白いことを話そうと自己キャラ演出が入ったインタビューでしょうから、今、恋愛本を書いている人と、萌えアニメの脚本を書いている人の(本業への販促意図の)差が現れたということでもありましょう。

ただ、基本設定である「紙使い」の存在理由をうやむやなままに「R.O.D」を終わらせ、「かみちゅ!」でも物語の始まりである、神となった理由については無視で終わりそうな、倉田&舛成コンビ作品を観ていると、首尾一貫した何かを構成する表現者ではなく、自分らの観たい妄想のだだ漏れを、ファースト・アルバム的な全能感のままで続けている人って気がするので、世界観に合ってるなぁ>倉田氏インタビュー。

フランク・ミラー「シン・シティ:ハード・グッドバイ」
映画化記念で出たアメコミ。この人のバットマンもの以外を読むのは初めてですが、カラー無しでも200頁2800円かぁ。

スクリーントーンや薄墨といった灰色を使用しないモノクロ作品なので、初期山田章博的白と黒とを対比させたデザイン性の強い絵が特徴。曲線が少なくカクカクした絵なので、美しくはないですけど、影絵的演出は特に「決まってる」感があります。

ただ、作者も60ページで本来十分と言っているようですが、罠にはめられた男の復讐という、いかにもなハードボイルド話で、主人公もバットマンのような自嘲インテリではないため台詞も単純なので、絵以外には面白みは無し。

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本田透「キラ×キラ 僕と先輩とへんないきもの」/紫堂恭子「不死鳥のタマゴ(1)」

藤崎慎吾「ハイドゥナン(上)」の合間に読んだ本×2。

本田透「キラ×キラ 僕と先輩とへんないきもの」(二見ブルーベリー文庫)
本田”電波男”透氏の新作は、アニメ「グリーン・グリーン」風設定の学園もの軽ポルノ。各章一人づつ登場しては消えていくヒロインが多すぎて、ツンデレとかメイドとかいった、萌え属性以外に個性はみられないせいで、薄味な印象。むしろ、金田朋子や金田まひるの声が似合いそうな頭弱い系ハイテンションな「へんないきもの」こと、錦蛇兎呂が一番目立ってしまっています。それはそれでいいのかな。

紫堂恭子「不死鳥のタマゴ(1)」(あすかコミックスDX)
前作「王国の鍵」に引き続き、今回も安心のハイ・ファンタジィ。「戦後」の住民対立という社会的内容は魔法じゃ解決しないでしょうから、終盤はまた重くなりそうですが、第1巻では珍生物「ちゅん」が、「グラン・ローヴァ物語」を思わせる愛すべき厄介者キャラなので、話を明るくしています。

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フランク・ミラー「バットマン:ダークナイト・ストライクス・アゲイン」

最近読んだアメコミ(同作者の「バットマン:イヤーワン」も読んだのだけれど、昔スーパーマンとの合本で出たやつと同じで+画家あとがきぐらいしか変更無かったので、最近読んだとは言い難いですし。)

読みごたえはあるものの、超傑作である同作者による前作「バットマン:ダークナイト・リターンズ」ほどの感動は無い、かな。

ヒーローの死、という一種の最終回ネタに託したヒーローの意義を語りつつ、メッセージ臭くしないために、自罰的な男の意地を見せる男のやせ我慢(ハードボイルド)ものドラマの中での照れ隠しに見えるようにメッセージを語っていたのが前作でしたが、同じ作者による続編とはいえ、本作は前作路線とはかなり違ってます。

本作はXメンでよくあった展開というか、人質取られて仲間割れを含めて、多悪役&多ヒーローバトルを多視点同時進行していく展開で、ラストバトルではなぜか敵が急に弱体化していて、なんとなく解決してしまうラストなのもXメンっぽいです。

解説にもありましたが、ヒーロー復活な話を、ヒーローの死を描いた前作へのカウンター的意義を持たせて描いていることは、現代の退廃的風俗が一周回ってスーパーヒーローのタイツ姿がダサかっこいい視される、というネタに象徴的。ヒーローマンガのダサさ(と、あえてそれを選択する意義)を解りやすく示すには、黒を基調としたシンボリックなデザインで、今見てもダサくない姿のバットマンではなく、恥ずかしいガンダムカラーなスーパーマンこそがふさわしく、そんなわけで基本的にはスーパーマンが話の中心です。

スーパーマンが、苦悩の結果、家族のために、優等生の仮面を脱ぎ捨てる、アレックス・ロスの「キングダム・カム」を連想するような明解な主張の話で、ヒーローマンガのダサさ肯定という主張自体にはわたしも好きですけど、本筋が前述したようなとりとめの無いXメン風だらだら話で主張と渡り合うドラマがある訳じゃないので、主張だけが目立つ記号的な作品になってしまったのが、前作より落ちる印象を生んでいて残念なところ。

とはいえ、物語最終盤、スーパーマンの話が終わった後、自らの老いを茶化した台詞で締める、バットマンのやせ我慢度MAXぶりには、心が熱くなりましたが。彼がラスト全部持っていってしまった印象ですが、タイトルも「バットマン:〜」な訳だし、これはこれで良し!

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桑田乃梨子「888スリーエイト」/遠藤淑子「犬ぐらし」

数日続けて、やっとジャンプを覚えてくれた「nintendogs」に、「ゲームからのご褒美/プレイヤーの努力」値があまりにも低すぎないかと思ってしまう愛情不足なわたしは、彼らの爪の垢でも飲むべきなのでしょう、最近読んだ犬溺愛マンガ×2

桑田乃梨子「888スリーエイト」2巻(目で存在にはじめて気づいて1巻を合わせて入手。アンテナ低いなぁ、わたし)
カット済ポメラニアン「小林君」を溺愛する変な、探偵事務所員の話です。が、ミステリ色がある訳じゃ無く、ご近所何でも屋&ペット探偵な平穏な設定であって、いつもの桑田作品です。変人と文句を言いつつも憧れるヒロインの関係は「卓球戦隊ぴんぽん5」の2人に近いかな。

遠藤淑子「犬ぐらし」
ダメ犬の世話に明け暮れる漫画家というエッセイマンガ。桑田氏の「飼うか飼われるか」のようなものか。苦労話も悪くはないとはいえ、面白いフィクションを書ける人は才能がもったいないから、取材ものを書いて欲しくないので、「天使ですよ」を読み返すのでありました。

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小栗 左多里&トニー・ラズロ「ダーリンの頭ン中」

最近読んだマンガ

小栗 左多里&トニー・ラズロ「ダーリンの頭ン中」
落書きっぽい絵の女性マンガ家と、その夫でNGOやっている外国人との共著による語学系比較文化論エッセイマンガです。その出自からはどうも自然食愛好家的うさん臭さが漂いますが、実際読んでみると「語学」という具体的ネタがあるせいか、そんなことはなかったですどんなことを言われてもナルホド感が漂う語源ネタ(語源ネタでホラを吹いた清水義範の快作「序文」とか)はずるい気もしますけれど、具体例を出せるのは強みで、英語の場合だとXXだが日本語だとYY、的な語学比較文化論に説得力を与えています。

語学系比較文化論というか、英語と日本語の間にある翻訳不能な差異を比較した本というと、ロッキンオンの重鎮だった岩谷宏による「にっぽん再鎖国論〜ぼくらに英語はわからない〜」を連想してしまう元ロッキンオン読者なわたしですが、同書で日本語にはなぜ名詞に「THE」がつかないか(モノとコトの違いでしたっけ)、が論じられていたのを、本書の第2章でも「『THE』の真実」の章で思い出し、パクリとかいうことではなく、言語比較ネタだと頻出ポイントは変わらないなぁ、と妙な感慨がありました。

語学系に限らず、比較文化論エッセイの難所は、結局、どちらかを上に置くことになって、外国かぶれ/国粋主義のどちらかの立場から一方的にする説教臭くなってしまうところにあります。実際のところ、小栗氏のほうにはその種の図式性が透けて見える箇所もあるのですが、ラズロ氏は日英以外の多言語に親しんでいて比較を相対的に行う立場が徹底しているためか、その種の図式性から自由になっています。

そのことは第2章の終わりで、ラズロ氏が語学について

「(理解できることも)楽しいよ。でも、理解できないことも楽しいと思う」本書21ページ
という独白をしているのが象徴的で、この境地に達しているから、日本語や英語の特異性を、何らかの理想言語との順位付けではなく、単に相対的な特異性として語ることができていて、それが説教臭くない読後感に繋がっています。

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ジョージ・R・R・マーティン「タフの方舟 1禍つ星」/藤子・F・不二雄「ドラえもん +1」

最近読んだSF×2

ジョージ・R・R・マーティン「タフの方舟 1禍つ星」
SFマガジンで時に気に入っていた「禍つ星」を含むバイオ怪獣SF連作集。(本国での<氷と炎の歌>人気にあやかって出版と解説にはありますが、邦訳は売れてるのかなぁ。ハードカバ×2は敷居高いと思うのですが、2巻読者としては3巻出るくらいには支持されるといいなぁ)

「『ジュラシックパーク』の興奮と『ハイペリオン』の愉悦がここにある」ってな帯の惹句は大袈裟ですが、「ハイペリオン」兵士編、探偵編あたりに通じる、通俗SF大会ではあります。設定もややこしくないし、話はチャンチャン、と言いたくなるような終わり方で気楽に読めますし、珍しいぐらい人に勧めやすい快作SFです。

プラネテスのフィーを連想させる、心根は善人だが現実的な対応にも長けた苦労人(<氷と炎の歌>もそんな立ち位置のキャラ多いですが)女性エンジニア<鋼の後家蜘蛛>との交渉戦が楽しい「パンと魚」が面白かったです。

藤子・F・不二雄「ドラえもん +1」
てんとう虫コミックス読んでいたのは、10巻ぐらいまで(ぼろぼろになってても6巻だけ捨てられずにいたなぁ。そんなに「さようなら、ドラえもん」好きか>わたし)だから、超久しぶりだけれど、タイムパラドックスもの「ぼくを止めるのび太」などを収録。ひみつ道具→暴走、という普通のドラでありますが、普通に面白いです。

未収録作を集めた関係で、初出1970年代などかなり古いものもあり、絵柄も少々違ったり、ドラ自身も、のび太を諭すようなことはしないキャラだったりしてて、そんな変遷を見るのも乙ではあります。

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カート・ビュシーク「アストロシティ/コンフェッション」/石川賢「マンガ神州纐纈城4[想念の魔城ー纐纈城の最期]」

カート・ビュシーク「アストロシティ/コンフェッション」
オムニバスだった前作に続く2冊目は長編。黒ずくめのストイック武闘派とアイマスク付き少年弟子という、いわば俺バットマン。で、わたしの嫌いな映画「スパイダーマン2」ばりの道徳的ヒーロー論バリバリ(「敵」が全く描写されないことで初めて成立する感動だからなぁ。本作もそう)なので萎え。この種のヒーロー論ものではどうしても連想してしまう「バットマン:ダークナイト・リターンズ」の場合だと、主人公の長く不機嫌な独白があるので、ヒーロー論は主人公の照れ隠しの戯れ言にも見えるとこが、道徳的押しつけがましさを消しているんですが。

むしろ、おまけというか、J・R・R・マーティン「ワイルドカード」、H・エリスン「声なき絶叫」への言及あるニール・ゲイマンの序文、ローレンス・ワット・エヴァンズって「COOL」の?な巻末作者謝辞、「悲しい記憶でも大事」な叙情SFのりの併録短編、辺りのSF臭が嬉しかったり。

石川賢「マンガ神州纐纈城4[想念の魔城ー纐纈城の最期]」
で期待していた完結編。因縁話を聖剣で魔王を倒す系ファンタジーのフォーマットで「魔界八犬伝」ばりにきれいに纏まってましたが、「魔界転生」の八方破れぶりを期待していたので、少々残念。原作を「終わってねぇ!」と自分のことを棚に上げて文句言うところ(&セルフ突っ込み)のあとがきには爆笑。原作も読みたいところ。

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遠藤淑子「マダムとミスター1」/吾妻ひでお「失踪日記」/石川賢「超護流符伝ハルカ」

最近読んだマンガ×3古い人ばっかりですね。

遠藤淑子「マダムとミスター1」
文庫化を初読。元気女性とまじめ青年のコミカルな掛け合いの中に、優しい物語が現れる遠藤淑子らしい作品。「こんなに後悔するのに、どうして人を許すことはむずかしいんだろう」「捜しものをみつけるコツはね、あると思って探すこと!」とか、別に凄い言葉じゃないんだけれど、見せ方がいいってことなのかな。

吾妻ひでお「失踪日記」
帯の菊池成孔コメントには、サブカルからの珍獣扱いを少々危惧しつつも、中身は日記スタイルで綴られたホームレスと配管工の生活レポマンガ。あの「不条理日記」の吾妻ひでお云々ではなく、ホームレステクニックや変な同僚の話など、レポマンガとして普通に面白い。反面、日記に桜玉吉的(創作にかかわる者ならではの)文学性とかがあるわけじゃないのだけれど。

石川賢「超護流符伝ハルカ」
「極道兵器」がヤクザマンガというぐらいには、ゴルフマンガ。日本のゴルフ場を支配しようとするアメリカ企業買収組織デストラップって何だよ。どうでもいいですけど。トゲトゲ魔物と、フランケンシュタイン風メカに、ゲッターロボ風鬼の力を召還して戦う話。唐突に仏像が出るようなバトルって、打ち切りっぽく終わるラストも含めて石川賢印。

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「戦闘妖精少女 たすけてメイヴちゃん」/「アイ・ロボット」

SF小説由来のDVD×2。原作とは遠く離れたのは共通ながら、出来は大違い。

「戦闘妖精少女 たすけてメイヴちゃん」
酷い作り。

そもそも、一発ネタのくだらない企画のわりに、げんしけん風オタ自虐ネタで照れ隠しをしたため、20分のアニメなのにテンポが悪い驚異的なつくりに。

美少女設定数が多すぎたせいでもありますが、そこにメリハリ付けないのは、製作担当の(設定過多の割に盛り上がらなかった)「ストラトス・フォー」スタッフの悪い癖か。小ネタのつもりで神林長編タイトル引用した台詞唐突に出されても、こうテンポが悪いと、笑えませんし(地に足のついてない不安定な設定には、神林の失敗作らしさがある、ともいえますが、失敗作じゃ拙いでしょう)。

話以外の部分でも、戦闘機少女ならでは、を感じさせるアニメーションのアイデアもなく、ただ、空に浮かんでるだけの動かない絵では魅力無し。

悪役:岩田光央のテンションと、大原さやかのおっとり声は良いですが、それはドラマCDで十分。

「アイ・ロボット」
ウィル・スミス刑事対CGロボ軍団の快作。

原作読み直し予習までしたのに、劇場公開時になんとなく観そびれてしまったDVD。アシモフ原作シチュエーションからの引用もあるものの、基本的にはオリジナル。

バーチャファイター4風ゆらゆら動きで人間モドキ味を強調したCGロボはキモいです。が、しかし、それが逆に、ロボと対決する(「バッド・ボーイズ」でウィル・スミスが演じた役柄を連想させる、無頼を気取っているが実はイイ奴、な)主人公に感情移入させる作りになっています。

マザー・コンピュータや、工事用巨大ロボの暴走といったSFお約束と、太った黒人刑事上司、自分のせいで人が死んでいるトラウマ、といった刑事物お約束の力もあって、110分を飽きさせることなく、綺麗に纏まっています。

そして、ウィル・スミス退場後、ラストの絵には、SFっぽい感動も。

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カート・ビュシーク「アストロシティ:ライフ・イン・ザ・ビッグシティ」

最近読んだアメコミ。昨今のアメコミ系映画での「ヒーローはつらいよ」描写をもう一ひねりした佳作

アメコミヒーローの活躍を見守る新聞記者を通して、アメリカの歴史(というよりノスタルジー)を描いた、「マーブルズ」のライター(お話のほう。絵は別の人)の新作。

今度も基本的には「マーブルズ」の延長線なつくり。ヒーローの住む世界で、ヒーローにいろんなもの(希望とか)を託しながら暮らしている庶民(含む、私生活でのヒーロー自身)たちの何げない一日をオムニバス的に描いています。「スパイダーマン2」「Mr.インクレディブル」とアメコミ系映画での日常世界とのギャップに苦しむヒーロー描写というか、「ヒーローはつらいよ」が入ってましたが、本作ではさらに、「ヒーローはつらいよ」すら常識化、日常化していて、なんか来るとこまで来たなぁ感があります。

本作と「マーブルズ」との違いは、オリジナル世界「アストロシティ」を舞台にしているので「アメリカ」色が薄い点。わたしには、ミスター・ドーナッツ店内や「フォレスト・ガンプ」的アメリカ50年代ノスタルジー狙って迎合した嫌らしさがなくなっていて好印象ですけれど、「単なるアメコミでは無い」的言説で権威付けするのが難しくなっているのも確かなので、好みは別れそう。

作中では、「マーブルズ」を連想させる新聞記者の職業モラル話の第2話THE SCOPE、70年代SFな鬱屈ラストな第5話RECONNAISSANCEが、オチが決まっていて印象に残りました。


ただ、刊行予定の「コンフェッション」も出たら買うと思いますけど、(「マーブルズ」作画のアレックス・ロスみたく)絵が油絵風で凄い、って訳じゃないんだし、紙質下げて構いませんから、もうちょい価格を、、、はグチかな、200頁3400円。

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「ひぐらしのなく頃に(鬼隠し編)」/獸木野生「パーム27午前の光1」

最近読んだ、小説的に読んでる別メディア作品×2

竜騎士07「ひぐらしのなく頃に(鬼隠し編)」
分岐のない同人サウンドノベル、つまり小説。序盤のギャルゲーちっくな記号萌えキャラ紹介と、20年前の美少女絵みたいな、つたない挿絵が辛くて、買ったもののインストールままだったのを一念発起プレイ。とりあえず体験版扱いの鬼隠し編終了しましたが、その後のパートもプレイするぐらい気に入りましたので買って良かったです。

中盤の殺人事件後、キャラが真の貌を見せ始めてからが、本領。サウンドノベル特有の「だらだら続いてたら、突然ドン!」という演出を、萌えキャラが突然モンスター化、に使うというのはアイデア賞。記号性が強いと変身に違和感がないのです。話自体は、田舎伝奇ホラーなのか、真犯人がいるのか、不明なまま逃げ回る展開が不安をかき立てていて、サウンドノベルとホラーとの相性の良さを痛感されられる快作。

終了後のオマケで、死んだ登場人物を交えて真相を討論しているってのには、「筺の中の失楽」偶数部以降でのメタ展開を連想したり。

獸木野生「パーム27午前の光1」
前作「愛でなく」で、キャラの今後死ぬまでを明かしてしまい、作者がもう、この物語をやる気はない、ということなのか、と諦めていたので再開は嬉しい半分、不安半分でした。正直、登場人物全員のそれまでの性格が一転して(作者のエッセイマンガ同様)環境問題のスポークスマンになってしまった、という前作ノリのままだったら、ここで読むのを止めようと、決意しての購入でしたが、、、今のところ、それはなくて安心。

レギュラー陣と新登場の強気な女性キャラとの掛け合いが楽しい、ちょっとジョン・アーヴィング入った含蓄台詞が目立つ、「オールスタープロジェクト」までのパームでした。超自然や環境問題でも受信したキャラが出るのは構わないけれど、全員がハマってしまうと、掛け合い議論にならなくなってしまうので、主人公カーターにはそういうものとは距離を置いた「常識人」のままでいて欲しかったんだなあ、と前作の不満&本作の好印象を再確認。
十等身美男子絵はどんどん極端になっている気もしますが、元々絵に魅力を感じて/マンガとして読んでいたわけではないので、問題なし。

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新宿ロフトプラスワンでのイベント「韓国まんが祭りグランプリ2004」に行きました。

居酒屋スタイルのトークライブハウスという新宿ロフトプラスワン自体始めて。トークライブって言葉をはじめて目にしたのはロッキンオンでしたが、音楽をかけながらサウンドストリートのように喋るので、渋谷陽一講演会というほど堅くない感じ、という事だったかに記憶しております。そのときはカッコ付けやがってと思ったものですが、確かに映像をネタにオーディオコメンタリー的雑談を表すのにはいい言葉ですね。陣取った場所のせいか高音がキンキンしてて、しゃべりが一部聞き取りづらかったのは残念ですが。

「韓国まんが祭りグランプリ2004」の内容自体は、韓国に限らず、各国製のアニメ・特撮のダイジェスト集。基本的に濃いキャラ、ひしゃげた絵、安いコスチューム、をB級として笑おうという企画ですが、現代国産ものでも「リングにかけろ1」や、コナミ特撮の安っぽさを思うと、あんまり嘲笑は出来ないです。字幕無しのダイジェスト映像なので、話自体を楽しむところまでいかなかったせいですか。観るのが2度目な常連さんには受けていたし。

中では、紙張りぼてと大自然の美しい風景との意図せぬミスマッチな絵づらがそれだけで楽しく、一目観て分かるゲーム系パロディネタを繰り返したビトマン(フランスの自主製作特撮)が良かったです。韓国初の萌えアニメというふれこみの「スフィアズ」は、今期なら「陰陽大戦記」あたりに通じるCLAMP型魔法少女描写入りキッズアニメでしょうか。

あと、印象に残ったのは、四時間半の長丁場なので休憩二回を含む三部構成だったのですが、休憩明けにゲストのJJポリマーによる合コンネタ漫才がありました。「笑いの金メダル」とかをわたしがあまり観ないからだとは思いますが、奇声や固有名詞で、笑い所を示すサインを出すだけの、部外者に辛いノリではなく、掛け合いで普通に楽しめるオールドスクールぶりに好感が持てました。

壇上の人が喋っているのを飲食しながら聴くっていうのはネタに興味があれば、又行くかも、とは思いました。飲食代が出演者へのギャラになるというシステムは、人が話していても心理的負担なく、飲食出来ますし。

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NHKラジオ第二「マッチ売りの少女」

声優目当てで、小学生向け朗読(ナレーションは別の人がやっているので、朗読というよりラジオドラマでしょうか)番組「おはなしの旅」にて聴取しました、アンデルセン作「マッチ売りの少女」。っていっても朝の10:05-10:20なので録音なのですが。

矢島晶子による「椎名つばさ(フィギュア17」)系の薄幸声が炸裂していて、話を知っているというのに思わず泣きそうになりました。

でも本当に「話を知っている」のか?と思い、あらためて翻訳(プロジェクト杉田玄白版)と読み比べてみました。「わたしを連れてって」を自発的に言い出すのには(原作・ラジオドラマ版、共に)少々びっくり。ぼやかされてるけど受動的に連れてかれるイメージを持っていたので。思いこみ、思いこみ。

ラジオドラマ版での変更点かと思われるのは、話の悲惨さを子供向けにフォローするつもりでしょうか、「全部売るまで帰ってくんな」お父さんになってしまった理由をナレーションで説明しています。そのため、ドメスティックバイオレンスを苦にして子供が自殺、という身も蓋も無い話であることがさらにくっきりとしていて、その分、不幸萌え純度がアップしている印象を受けました。

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田中ユタカ「愛人[AI-REN]」第5巻/川原泉「ブレーメン5」第5巻

最近読んだマンガ第5巻×2

田中ユタカ「愛人[AI-REN]」第5巻
他者、愛人化前のあいの記憶、カレルレン議長、キリトの話は最終巻ではスルーですか。もったいないとは思うけれど、完結後2年間もの間、作者が悩んでいた内に、そこら辺のことはどうでも良くなってしまったんだろうなぁ。
というわけで、世界状況を流すラジオを聴かない主人公のようにSF設定が無視された結果、個人的問題の落とし前を第1話の立ち位置に回帰するかたちでつけてセカイ系ちっくに終了。ただ、本作の場合、押し掛け女房に自分からは何もせずに甘えまくる→告白等関係を変化させるというアクションを自分から起こして最終回、といった成長ドラマを、主人公は(ハルカ先生との間で)既に終えてしまっているわけで。そんな自己決定済みの主人公だからこそ、「あい」を求めるという選択を第1話の段階で出来るわけだし、それ以降の全ての回は、既に確定した自分に対し、後期眉村卓ばりに、「よいではないか」的自己肯定を延々繰り返していただけとも言えるから、このラストにも、いちおう、納得はいきます。
固有名詞のSFネタから、SF展開にも期待していた読者としては、また、宗教・説教臭いSF長編に挑戦して欲しいけれど、この感じだと期待薄かな。

川原泉「ブレーメン5」第5巻
これで最終巻なのかな。本作収録最終話での社会問題をこれまで救ってきたひとが協力して解決する話の記号的な展開に、やや居心地の悪さを感じるのは、わたしがこの種の話を信じられないからではあるのですが、川原泉ならもう一ひねり会っても良いだろうにという気がするから。スタートレック的に延々と続けるのも良いけれど、流石にこの人の場合は、SFじゃなくても読むからなぁ。オーバーロード話は馬鹿馬鹿しくて良かったです。

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「苺衣ラジ?〜とらのあな10周年記念版〜」/milkrings「CARNIVAL」「デンパニノッテ」

いよいよCDラック収納が限界に達しつつあり、一日10枚ペースでリッピング(今のPC以前でのリッピングデータは消滅していたので)して処分を考えている今日この頃。再聴可能性の高いアーティストの旧譜から順にリッピングしていると、この順列を崩す可能性があるのか?な新しい音楽CDを買う気が減退ぎみです。ということで、最近聴いたラジオCD×2

「苺衣ラジ?〜とらのあな10周年記念版〜」
旬のオタク・2ch用語と、聞き取りづらい声でエロゲ・同人誌売上チャートを紹介していたnetラジオのCD版20分。500円なら有り。面白いけれど、コアになる素材がないと定期的に作るのは難しいのかなぁ、とは思いました。
milkrings「CARNIVAL」「デンパニノッテ」
ラジオ番組「アニスパ!」がらみのCDながら、打ち込みバックに浅野Voのみという、ソロアルバム「ノスタルジア」路線で、鷲崎アコギがないのは淋しいところです。ミニアルバム「デンパニノッテ」のほうは30分近い(ラジオ番組通りの)トークと、5曲入りで充実していますが、ダブって収録の2曲入りシングルは事実上イベント参加券だったのかも。ネオアコ乗りの「やさしい歌」が良かったです。

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ジム・リー(画)「バットマンHUSH」1,2/むっく「タイガーブック」1,2

最近読んだ漫画×2

ジム・リー(画)「バットマンHUSH」1,2
GEN13は確か1冊で挫折して以来だから、超久しぶりのジム・リー画のアメコミ。話は、精神を操られて内ゲバって苦労するヒーロー達だが、普通に戦ったら圧勝なのだった、という、Xメンでよくあった感じの話で、面白みはないですが、「百花庭園の悲劇」のころの山田章博を思わせる、色気のあるジム・リーの絵を楽しむ作品と思えば、絵の鑑賞を妨げることのない手堅いつくりのお話とも、云いうるわけで。墨で書いたような回想シーンの絵は、フランク・ミラーを少し想起しました。

むっく「タイガーブック」1,2
店の広報誌に載った架空店員キャラ、店同士の対立というところまで、とらのあな版「アニメ店長」なわけですが、絵柄の可愛さと、短いページ数で、気楽に読めます。「成年向け」、の存在という定番ネタがあるのも強みでしょうか。
同人誌と同じ様な作りですが、店内で、同人誌と並んで売られているのは、少々不思議ではありましたが。

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2004年7月期アニメ感想拾遺

すっかり時期を外して、やる気がなくなっていましたが7月期アニメ初見感想×5を10月が来るまでに。

Dears(土夜)OP(UNDER17)は、ギターポップを意識した打込み。ED(Poppins)はアニメ声輪唱。
デフォルメ絵に崩すことの多用と、中原麻衣の怒り声のキャラが印象的な、コメディ色の強い世間知らず美少女押し掛けもの。シリアス化する終盤はつまらなくなりそうだが、それまでは、△○。
二ニンがシノブ伝(土夜)OP(くまのきよみ)はユーロビート。ED(kaoru)はコミカルソング。
よく動く美少女と爆発は動画が凄いのだが、台詞が常に限界ハイテンションだと「ケロロ軍曹」より単調な印象。△。
ギャラクシーエンジェル(水夜)OP(ANGEL隊)、ED(新谷良子+後藤さおり)はともに、合唱もの。
前シリーズ通り、無茶な設定からの、投げっぱなしというよりは爆発オチ。再見するかはともかく、初見は珍しさで面白がれる。○
お伽草子(火夜)OP(ATTACK HAUS)はハードロック伴奏にフォークVo、ED(河辺千恵子)はいにしえのテクノ風リズム伴奏に女子淡々と。
キャラデザ忠実再現な人物絵も、淡泊な色調の和風背景も、綺麗だけれど動きが無い紙芝居、お話も和風RPGを忠実になぞる。タイアップのタブレットCMが象徴的な技術志向。△
GIRLSブラボー(月夜)
主人公がモテるアリバイ作りを全くしていないハーレムものは、視聴が苦痛。×

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映画「ピッチブラック」/アニメDVD「リディック アニメーテッド」

映画「リディック」の予習2題。映画自体は、未見なのですが。

映画「ピッチブラック」SF仕立ての、廃墟になっていたのはモンスターに喰われたからだったんだ、映画。事態を悪い方へ向かわせる口先だけの奴とか、お約束ながら楽しめます。100分映画だからか、SFだと何でも解る古文書や老人が出せないからか、設定が登場人物に解る理由が、ゲーム的なフラグ立てっぽくてちょっと無理のあるのは気になるところですが。リディックは、暗視能力とナイフさばきが得意な脱獄殺人犯で、基本的には非情ながら、面白がって仲間を助けに行ったり、敵討ちをしたり、と感情移入もさせるキャラ。

アニメDVD「リディック アニメーテッド」川尻監督のやつ以外は印象の薄かった「アニマトリックス」のどれかを担当したピーター・チョン監督作品とのことで、少女は出てきますがかわいくはありません。映画「ピッチブラック」のラストシーンから始まる、リディック対傭兵軍団もの。無重力描写、CGっぽい動きの宇宙船、リアルな格闘描写、類型的敵キャラと、懐かしいSFオリジナルビデオアニメ風の30分です。リディックの善玉度はやや上昇しているか。字幕・音声が英/日/ポルトガルってのがちょっと不思議。

DVD特典のインタビュー&予告「the chronicles of riddick へのイントロダクション」によると、話はSFホラーからSFアドベンチャーに変わっているが、リディック以外にも共通する登場人物が出ているので、観ておいて良かったかも。もっとも、映画「リディック」自体のデキによっては、、、ですが。

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「R.O.D」第10巻/SFマガジン2004年9月号/星野之宣「ムーン・ロスト」

最近読んだSF。

「R.O.D」第10巻
超能力者が主人公というだけでなく、グーテンベルクペーパーがらみでスケールが妙に大きくなってSF領域に入りつつある本編なのですが、本作は、美人生徒会長「國屋 紀伊」とか、あかほりさとる型ネーミング手法の書店名女子(無理が有りすぎ、くだらなくて良い)が出てくるような、氏のエッセイ時の文体で手癖っぽく書いた「やじきた学園道中記」な外伝(転校生が学園世直しもの)でした。しかし、こっちの方が面白いんだもんなぁ。ぐだぐたの展開言い訳大会だったR.O.D -THE-T.V.終盤でのコメンタリー(ウェルズ、ヴェルヌ、コナン・ドイルというSF原典な偉人軍団と戦う当初構想見たかったなぁ)の中でも、舛成監督に中学生編がもっとやりたかった発言に「でも..」と愚痴ってみたり、アニメージュのインタビューでの黒田洋介みたいにユーザーの望むものをそのまま出すことはできない発言とか、何無理してインテリぶってんだか、って気も。

SFマガジン2004年9月号「時空論の彼方に」
ケイジ・ベイカー「貴腐」仕事で歴史改編を行うコンビの話。一種のタイムパトロールものか。現時代人をバカにしていない展開が90年代発表の作品らしいPC配慮?
ガードナー・ドゾワ「影たちがやってくる夜」アーサー・C・クラークを崇拝する「クラーク派」ロボットってSF自虐的な設定は勘弁してほしかったです。その他のネタや、主人公の意志が感動的なラストは面白かったです。
桜坂洋「さいたまチェーンソー少女」セカイ系落ち、って便利だなぁ。西島大介イラストを越えるイメージが残らないので作者チェックしようって気にならない副作用があるけれど。

星野之宣「ムーン・ロスト」1、2ギリシャ神話見立てや、星に何かを打ち込む展開、影のある宇宙飛行士+元気系少女+信念の人な博士+スパイのキャラ編成といい、星野氏初期の名作「巨人たちの伝説」のセルフカバー的作品。その点をマイナスと感じずに、時代性を考慮した悪役国の変更などを面白がれれば、スケールの大きなSFアイデアと、プロジェクトX的ガンバリズムを超えた宇宙叙情性は、「巨人たちの伝説」に劣るものではない、かと。


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「まっすぐ天へ」/「バルハラ異界」/「豪放ライラック」

最近読んだ漫画×3

「まっすぐ天へ 1」的場健 協力・金子隆一
協力とはいいながら、おそらくは金子隆一主導な、サラリーマンなキャラクターの口を借りてサイエンスアイデア提示するだけの、悪い意味でハードSFというか、設定はあっても「物語」とはいいにくいものでした。ハードSFの大御所、A・C・クラークの断筆前の著作はわたしも神聖視していました/ます。ですが、だからといって、本人をほんとに神様的救いキャラにしてしまう展開も、作り手サイドの好みを一方的に押しつける印象を強めています。

「バルハラ異界 1」萩尾望都
サイコダイバーものですが、スクリーントーンな内面世界でごまかすことなく、未来世界の設定もしっかりしてそうで、独自の世界にはまりこんだ大御所感なく、普通のSFを書いていること自体に少々驚きました。画面隅のSF固有名詞遊びも煩くはなく好印象。2巻も買いに行かねば。

「豪放ライラック 1」桑田乃梨子
電車の中で読んでたら吹き出してしまいました。人前でマンガ読んで笑ったのは、マンガ喫茶で「課長バカ一代」を読んだとき以来でしょうか。この作者の作品としては「ラッキー!」の後に読んだ4コマ「だめっこどうぶつ」が微妙なデキ(わたしが癒し系4コマが嫌いなせいだけれど)だったので、一安心。明るい、得体の知れない、性別不詳、空回りという4人の寮生のキャラは「ここはグリーンウッド」を、似合わない手芸部には「湘南爆走族」を連想して、わたしにとっての「面白い」マンガ原体験的な流れを感じさせるのも。

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人形アニメーション「漁師と魚」を観ました。

5/25のNHK教育「ロシア語講座」でアニメをやるというので録画しておいたのをやっと、人形アニメーション「漁師と魚」(原作:アレクサンドル・プーシキン)を観ました(他に視聴ノルマ溜まっているのは無視!)。

原作者名とソユーズ・ムリトフィルムSPインターナショナル以外は日本語無し、のロシア語スタッフロールからは、(C)2002しかわかりませんが、えうらしあ文化鍋によれば、ナターリヤ・ダビジャ監督の2002年作とのことです。けれど、シャープでない画像といい、アコーディオン入り楽団な音楽といい、60年代の作と言われてもわからないぐらいにテクノロジーの影響は見えない、オーソドックスな13分の人形アニメーションでした。

助けてくれたお礼に、「金の魚」はおじいさんの願いを叶えてくれることになったのですが、それを知ったおばあさんの要求はエスカレートしてゆき、、という「鶴の恩返し」型のお話で、青い風呂敷を黒子が動かしているのを海と見たてる、劇中劇のような構造になっています。そのこと自体には特に驚きませんが、それゆえか、「金の魚」は、肩にヒレのついた女の子(が演じているの)です。んで、この子の、手をひらひらさせる、ちょっとバレエ的な身振りが、何ともかわいらしい。人形ですけれど。手の動きと、視線や首のちょっとした傾け方で、ピエロにからかわれて困っている様子、助けて欲しいというお願い、おじいさんへの感謝、そして、幸せな関係が終わっていく哀しみを表現しています。

記号、じゃない描写、久々に見た気分。ジャンルによらず、ね。


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マンガ神州纐纈城1[血ぞめの布の謎] 石川賢とダイナミックプロを読みました。

国枝史郎「神州纐纈城」 より、との副題付。そちらが、色んな作品に影響を与えた伝奇小説の名作であることは知りつつ、手を出していなかったのですが、それゆえ、石川版を驚きながら読めるのは怪我の功名かも。
モンスター武者と豪傑とが殴り合いつつ、命に関する秘密を持つ謎の城へ向かう第1巻は、道案内のザコすら「ジーパーズクリーパーズ」という豪勢な、序章。石川版「魔界転生」のようにカッ飛んでくれそうな気配も見せているので大期待。
元の話にけっこう忠実らしいので、原作小説は、石川版完結後に読んでみるつもり。

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久々のアニメ新番組感想、と関連CD。

「サムライチャンプルー」(水夜)
北野版「座頭市」ライクな高速突きや、「木更津キャッツアイ」的高速逆回転に(パクリとかいう悪印象ではなくて、その辺をかっこ良いと解してるっぽい美意識が)顕著なおしゃれ気味時代劇アニメでした。ただ、3月までやっていた「十兵衛ちゃん2」のおかげで、すごいチャンバラだが話が見えない系には飽食気味だったりするので、美意識が共有できないと見所に困りそうではあります。第1話にだけ関して言えば、強い以外の個性不明なメインの美形男2人より、(「この醜」での不思議少女キャラでの薄味印象を取り返すかのように)叫んでいる川澄綾子が声を当てたヒロインキャラの可愛さが見所。△

で、音楽は、マクロスゼロ、カウボーイビバップ、と、渡辺信一郎作品を続けてきた菅野よう子ではなく、確かカウボーイビバップのTV東京版最終話挿入曲をやったシャカゾンビのTsutchieと,fat jon,FORTH OF NATURE,Nujabes、の連名。あんまり作品中で印象的な使われ方はしていなかったけれど、PETE ROCK、A TRIBE CALLED QUEST末期といった90年代中盤型ジャズねたヒップホップのバックトラック風(アブストラクトヒップホップというのがより適切かもしれないですが、門外漢だったので)。OPのbattleonyはNujabes feat.shing02ということでSHING02のRAP入り。アニメ内でのおしゃれ狙い的意図は、痛々しい気もするのですが、90年代中盤型ジャズねたヒップホップ好きだった者としては、ちょっと懐かしくなりました。

で、去年DISK UNION下北沢店で試聴して好印象で買ったものの、いまさら米HIPHOP界では過去の遺物的JAZZネタHIPHOPを懐古的に聴くのも後ろ向きかなぁ、と、なんとなく聴きそびれていたのを思い出して、上記Nujabes氏が大部分のPRODUCEかREMIX担当している和製(非不良系)HIPHOPコンピレーションHYDE OUT PRODUCTIONS 「FIRST COLLECTION」を聴きました。

JAZZネタHIPHOPといえば、ピアノ音をループさせるってのが、定番ですけれど、本作でのピアノ音は、なんかJAZZっていうよりCLASSICのそれを感じさせる端正さが、ちょっと線の細い印象があるかな、と。ヨーロッパでJAZZねたヒップホップを伝承しているFUNKY DLが参加してる曲があるからか、そこら辺が和風、欧風というか、陽気な米国FUNKYMUSICではないところは残念。

というのも、最近(久しぶりに行った)DISK UNION下北沢店でかかっていた昔のHIPHOPのコンピレーションが、アナログのみということだったので購入しなかったものの、QUEENとかをバックに陽気な黒人合唱っていうノリで、純粋に楽しそうで良かったなぁ、と思って、手持ちの80年代型お気楽HIPHOP探して、NICE&SMOOTHやMARLEY MARL作品を聴いていたんで、どしても比較してしまってる、という、わたしの事情があるだけなんですけれど。

とはいえ、なんだかんだ言ってJAZZねたHIPHOPも好きなわけであって、エレピ音(多分)に点が激甘なので、収録曲では、NUJABESの「STILL TALKING TO YOU」、SHIGO2の「luv(sic)pt2」などを愛聴中。

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天才漫画×3。1冊目で挫折ぎみ。面白くはあるのだけれど。

世評高いので、「のだめカンタービレ」(二ノ宮知子)の1巻を読みまして、同じ様な理由で前に読んで1冊目でほかしたままの「ハチミツとクローバー」(羽海野チカ)、「G戦場ヘブンズドア」(日本橋ヨヲコ)と似たような感想を持ったのを思い出しました。

天才漫画と表題に書きましたが、天才の書いた漫画というのではなく、芸術(分野は音楽、美術、漫画)の天才についての漫画という意味なのですが。どうも、その天才描写が別の凄い人が凄いといってるから凄い天才、という感があって、(勿論、直接天才作品を描くことが出来ない以上、仕方がない面はあるのですけれど、)そういわれても、ストーリー上の天才以上に見えないんで、乗れなかった、というか。80年代後半以降のハイセンス絵柄な青春少女漫画、に背景として使われてるだけかも、天才。
少女向け、マニア向けっていうようには、読者対象を絞ってる感はしない作品だとは思うので、こういったモチーフの漫画が苦手なのは、青春とも天才とも縁がないまま、自分が年を食ったからかなぁ。

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まだあるよ:アニメ新番組視聴テスト6

アニメ第1印象×2

ラグナロク(水深夜) OPエコー強化声量自慢系女声歌い上げ
鳩が飛んで、キャラが走るOPからも明白な、類型的ちょっとギャグ入りRPG形式ファンタジー。スレイヤーズ!好きだったけれど、あれには、主人公のキャラクターが当時としては異色というフックがあったわけで。×

忘却の旋律(木深夜なのはbs-iだから) OPは女声ろうろうと歌い上げる系,EDは女声裏声ネオアコ
不条理バトル物。芝居が買った台詞と宮本充の声はウテナ型不条理世界感に合うが、他キャラは普通っぽすぎる気が。△

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アニメ雑記「プラネテス」26話を見終えて
原作漫画未読、各エピソードをパッチワークのように伏線化したことは、感服しましたが、しかし。

絵は綺麗なものの、アニメも中盤まで、話があまりにもベタなTVドラマ的人情話なのに萎え、番外編っぽい「フィー、煙草のついでに世界を救う」や「萌え萌え美少女ノノたん」(正確なタイトル失念)は面白かったけれど、そういう「カウボーイ・ビバップ」のシャトルを戦車で引く話や、「R.O.D-THE-T.V.」の中学校編、「君が望む永遠」次回予告ギャグみたいな、「番外編の面白さ」、で評価していいのか、という気もしますし。
というわけで、ちょっと引きぎみに視聴していたのですが、終盤のテロ話で、それまでの「宇宙への夢」「集団の団結」系の宇宙開発賛歌を、ハキムと主人公が全否定する黒い展開には驚愕しました。第24話では、「冷たい方程式」までやってヒロインを追いつめて、どう纏めるのか期待した最終2話でしたが、、、
主人公が、バイクで海に飛び込んで悟りを開き、全て解決ってのは納得行かなかったなぁ。まるで、TV版「エヴァンゲリオン」最終回なみの主人公悟りっぷりっていうか、「思春期」って言い訳が出来ない「大人の登場人物」だった分、本作はさらに唐突な印象のラストでした。
もちろん、南北問題っていう解決していない社会問題は、物語の中でだって、そう簡単には昇華できるようなもんじゃないのは確かですけれど、主人公がどういうわけで葛藤を乗り越えたのか、ヒロインは何故自分の信念を貫いたのか、はぐらかされたまま、勝手に悟りを開いて、ラブラブになってるので、視聴者たるわたしは置いてきぼりになった気分でした。問題解決の困難さに差が有りすぎるので比較はちょっとアンフェアなのですけれど、「カレイドスター」最終回が素晴らしく盛り上がったのは奇跡で問題が解決するからではなく、奇跡を出すまでに行った手続き(つまりレイラさん)を省略しなかったからだと思うので、”悟り”は勘弁して欲しかったところです。
過程描写の代わり、と、いわんばかりにか、主人公は栄転し、女性陣は、仕事の第一線から身を引いて、「男は船、女は港」ってフェミニスト系の人に聞かれたら噴飯ものの価値観を体現という、俗世的「ご褒美」が終盤、提示されていくってのにも納得できませんでした。正社員になったエーデルもいるけれど、それも出世という「ご褒美」だし。反して、黒さの象徴たるハキムは美少女ノノたんに蔑まれて画面を追われることになるという、勧善懲悪ぶり。ハッピーエンドでめでたしめでたし。だけれど、ストーリー展開と独立した「ご褒美」による肯定ってのは、肌色という「ご褒美」で無理矢理説得した「ぽぽたん」第1話と同じ手法でもあるわけで、いや、ま、「ご褒美」も好きですけれど、感動をまってたので。こういう説得をしなきゃならなくなったのは、ガキっぽい「宇宙への夢」全肯定で葛藤を粉砕するSFではありがちな言い訳を、「映像版はSFにしてはいけない(観客がひくから)」で、封印した故の帰結かな、と思ったりもします。

ま、要はハッピーエンドに愚痴を言っているだけなのですが、描写全体がここまでリアル路線だと、第24話が現実で、その後は、脳内ハッピーエンド/実はバッドエンド?と捉えるのも、ちょっと厳しいので。あ、でも「主人公が、バイクで海に飛び込んで悟りを開」くって言えば、「さらば青春の光」で、あれをわたしは主人公が死んだと思ってるので、同じように考えれば、実は黒いオチだったという解釈もありかも。

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そろそろ峠を越したかな:アニメ新番組視聴テスト5

アニメ第1話(より視聴失敗分を第2話拾遺したほうが多いけれど)視聴感想×3

レジェンズ(日朝)OPED失念
第1話見逃しで2話目を視聴。分かりやすいギャグを高速で展開するキッズアニメ。高品質に「昔のギャグアニメ」を再現してしまったら、闇がなく、オタ的には引っかかりがなさ過ぎです。×

アムドライバー(月夕)OPは打込+B’z系、EDはグレイプバイン風?
第1話見逃しで2話目を視聴。テムジン必殺技ライクなボード技を見せる美形ロボ専門学校物?登場キャラの説明的すぎる展開は、801想像力を働かせないと見所不明×

GANTZ(月夜)OPは高速ビート+ラップ、EDは女声裏声系ロッカバラード
冒頭連続する絵を動かさないカメラ移動、表層的な感有る世相批判と、お高く止まった反アニメクリシェ系かと思いきや、実は良い奴らしい主人公の巻き込まれ不条理SF展開でした。「おねがいツインズ」マイク役での翻弄されっぷりが、(不条理なくらいに)都合のよい設定に説得力を与えていた浪川大介氏が主人公を好演。やってることと妙にズレたモノローグの連続(原作のせいもありましょうが)が、「状況が何かオカシイ」感を醸しだしていて、物語の先への興味をあおります。話は、まだ謎ばっかなのですけれど、不条理SF系の話は、主人公へ感情移入できることが一番大事だと思うので。中折れ指向なフジ放送なことだけが不安ですが、それでも○△

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アルスが箱番組になってる「天才ビットくん」いとうせいこう出演ってのがなんとも、らし過ぎる珍妙最先端電脳世界番組に驚き。昔は出演者が子供ってのが、最低限子供番組としての仁義だったかに記憶していたのですが。:アニメ新番組視聴テスト4

アニメ(等)第1話視聴感想×3

キン肉まん2UM OPはジャニーズロック
深夜枠になって何かあるのかな、と視聴してみましたが、続きのようでした。キン消しに思い入れはないので×

鉄人28号 OPは男声コーラス
色調含めた「人狼」ばりの戦後風俗描写が醸し出す、京極堂ものや「県警対組織暴力」と同じく、「戦後すぐ日本」という異世界なら何でもアリな自由さが、1話でのもったいぶった謎=エヴァ以降の「どうせ謎ほっぽりなげちゃうんじゃないの警戒感」、を排除してくれます。ずん胴包帯ロボはビッグ・デュオの重量感を思い出したのも(あっちが鉄人リスペクトものなんで逆転してるんだけれど)ポイント。ロボ戦闘物としても楽しめるように、絵が失速しないといいですねぇ。○△

魔法少女隊アルス!OPなし
アニメージュ付録DVDでの異世界構築ぶり(同じ雨宮監督によるサターンゲームを彷彿)に期待していたのですが、10分1話じゃ何とも言えないかな。どんよりした色使いは好み。絵は動くところと動かないところが分かれすぎで、冷める瞬間もあるけれど、でも桑島法子、広橋涼といった声優陣の掛け合いだけでもこの尺だと観られちゃうかな。○△

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コネリー・パンチで全てを解決する映画版も悪くはなかったけれど、やっぱり、「リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン」は漫画版のほうが面白いなぁ。

アラン・ムーアによる漫画版「リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン」を読みました。

主人公マリーだったのかぁ(タイトルに反して、呼び名は「ミス・マリー...紳士諸君」なのね)ちょっとびっくり。スカートの中見るなって怒ったり(勿論見られてしまう)、夫婦に偽装してたのにつけ込まれてキスされて怒ったり、「殿方はどうして目新しい機械をを手にすると夢中になってしまわれるのかしら?」と皮肉言ったり(そして、それが仲間に信頼されていないことへのいらだちの裏返しだったり)、平手打ちでハイド氏覚醒させたり(しかもしっかり手懐けてたり)、と大活躍でヒロインキャラ立ちまくりの、ある意味、燃え萌え冒険物語。実際、アラン・ムーア氏って設定がアメコミにしては、、、みたいな言われ方することもあるけれど、、結構、「ウォッチメン」含め、オーソドックスな作品が多いように思います。

絵は、原色多用の配色と、イイ感じに汚い老人顔がちょっと「バカ姉弟」に近い感じってか美術系。魚型戦闘凧の大群VSコウモリ型空中戦艦の大ゴマにはスチームパンクのいかがわしさが炸裂。

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KEANE,安東ウメ子,田村ゆかり他

最近聴いたCD×3

KEANE「Somewhere only we know」
表題曲のvideo付シングルですが、videoのほうでグレッグ・レイクやシンプリー・レッドの人(名前失念)のような下ぶくれ顔の青年が女々しい声で歌ってる印象がインプリンティングされてしまったためか、ベン・フォールズ型鍵盤3ピースロックというよりは、歌主導に鍵盤伴奏な印象です。今時珍しいタイプなのは確か。

安東ウメ子「ウポポ サンケ」
まともに聴くのは初めてのアイヌ音楽ですが、ワールドミュージック的な配慮がされてるせいか、聴きやすかったです。リズム系っつかコール&レスポンス系が面白く聴けました。1曲目の「イウタウポポ」とか、1フレーズの単調な繰り返しと、アコースティック系の割に妙に音数の多い打楽器と、途中からはいるダミ声みたいなのが、ちょっとThis Heatの1stを連想しました。「ど根性ガエル」のOPみたくビョンビョン言う音と、雷の音だけが延々と続くインスト「ムックリ ハウエハ」の原始電子音楽的味わいも有ります。反面、メロディ系の曲はどうしてもいわゆる民謡っぽくて、ちょっと飽きが来てしまうんですけれど。
あと、ライナーノーツに、エッセイ的な面白さがあります。「チュプ カムイ ホー」の曲解説とか「日蝕って言うんかい」「太陽意識戻してまた明るくしてほしい、そのおねがいだそうだ」って、なんか、ほら話・マジックリアリズム・民話系の微笑ましさが。

田村ゆかり他 「にょにょらじ」&「エンジェルlove」AMオリジナルバージョン
アニメージュの通販(金取ったんだから全プレとは思わず)で同ラジオ番組の1回分。文化放送ノイズがないのが聴けるだけでも、結構有り難いです。

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「GANTZ」「ラグナロク」「爆裂天使」と3つ録画ミスっているのに、いっぱいいっぱい状態:アニメ新番組視聴テスト3

アニメ(等)第1話視聴感想×4

せんせいのお時間(日深夜)EDは合唱アイドルソング
4コマを説明的な文字を多用してアニメ化した「間」への無頓着ぶりが、平凡な「あずまんが大王」感。南央美の、へなへなとちからが抜けてくような声は可愛いけれど。△×

陸奥奥圓明流外伝・修羅の刻(火夕)OPは洋楽風日本語発音のロック、EDはカラオケ全盛時の女性ロッカバラード
捨てゴマ多数な原作に準拠したかのようなスロー展開と、台詞で強さ説明だと、なにもかも予想がついてしまいます。△×

MDX(月深夜)OPは岩崎宏美風歌謡曲 
真下監督お馴染み、焦点のない目の謎少女、武器描写と感情表現に乏しい女戦士。見せ場は音楽かけまくり。いつもの雰囲気ボイルドでした。△×

ウルトラQ(火深夜)EDは女声バラード+変な音リズム
怪獣はCG?な深夜ドラマ。話や演技などに漂う全体的な安っぽさを、草刈正雄演じる博士のアナクロッぽさが、わざとやってる感に変換してるので、低予算深夜ドラマ的痛々しさがわりと解消。これが最高値だとつらいんですが、第1話からデキが落下していく傾向にあるアニメに較べて、実写物は俳優経験値が追加されてく場合もあるので。△


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自戒:相対評価ではなく絶対評価を。今期視聴がゼロだって別にいいんだし:アニメ新番組視聴テスト2

アニメ第1話視聴感想×5

マシュマロ通信 (日朝)OPはパフィー型へたうま可愛い声ロック
感情の起伏が不自然でない脚本は良かったですが、おしゃれ入ったパラッパラッパー系絵柄が微妙すぎのキッズアニメ。△×

ズッコケ三人組 (日朝)OPはパフィー型へたうま可愛い声ロック
破綻なき段取りストーリーでしたが、原作準拠であろう古い絵柄が微妙すぎのキッズアニメ。×

恋風(木深夜)OPは女声フォーク、EDは矢野顕子系変弾き語り
妹物ながら、ギアは常にニュートラルといった風情の個性無きギャルゲー主人公型と反対に、主人公のくたっとした背広の描写が印象的な、色々抱えて重苦しい男描写がメインです。原作1巻目でその重苦しさに耐えきれなかったわたしとしては、自主製作8mmアニメーション的遊び(帰宅シーンのコマを飛ばしたやつとか)や、「lain」「灰羽連盟」系の地味配色が、その重苦しさに対して中和機能を果たしていた第1話は非常に楽しめたのですが、このバランスが続くかどうかはわからないので。○△

火の鳥(日夜?)OPはスキャット+オーケストラ、EDは歌い上げ女性バラード
厳密には、BS-hi版録画視聴なので×6(古代史ものの黎明編×4+ロボSFの復活編×2)まとめて視聴。大河ドラマ的スケール感有る原作の力で面白く観られますが、反面、他の部分は漫画に説明用の動きと声を付けただけ、でもあります。○△

美鳥の日々(土深夜)OP、ED女性ネオアコ
手堅い少年誌系(エロ演出少な目主人公善人)なラブコメです。TVKは受信状況が厳しいのでよほどの思い入れがないと観ててつらくなるので。△×

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また、この季節が始まりました:アニメ新番組視聴テスト

アニメ第1話視聴感想×7

評価基準(見逃したくない○ 次を一応観るか△ 視聴脱落×)
評価軸(オタ系重視、キッズ系排除)

絢爛舞踏祭(木夕) OP曲はバンプ風グランジ
海賊とスラムと軍、火星辺境軍と地球エリート、潜水艦、ちょっと出渕入ったロボ水中戦、と盛りだくさんの設定紹介に終始した第1話でした。ちょっと斜に構えているが熱血漢の関智一声の主人公と、お高く止まった桑島法子声切れ気味ヒロインとは、あまりにも定番すぎて、引っかかりどころ見つからず△×

アクアキッズ(木夕) OP曲はデジロック
海外製フルCG海洋少年冒険アニメ。表情以外は昔のアニメレベルに到達しつつあるCGは凄いのかもしれないが、話は手堅いだけ。△×

この醜くも美しい世界(木深夜) OPは典型的高橋洋子節。EDの石田耀子のほうが美少女アニソン風味。
あ、本作宣伝用の高田由美姉さんのBSQRラジオ(「GENEON Presents週刊アニメプレス」)聞き忘れたぁ、残念無念。
それはさておき、投資家のみなさま向アニメ誌的という「日経キャラクターズ」の立ち位置を雑誌内広告で茶化した、おそらくは広告担当の里見氏によるコピー(「萌えの多様化に応じたコンテンツを提示」みたいなやつ)は面白かった新作。
それもさておき、エヴァ、ヤオイ風味まで導入して万全の、事実上のまほろ3rd Season。絵は流石に可愛い。でも、肌色サービスはどんどん減っていって、底の浅いシリアスが増えてくんだよなぁ、まほろシリーズならば。
本作では、変身ヒーローな第1話から十兵衛2的「将来への不安」シリアス味が予告され、そっち重視の予感。ちゃんと、話をまとめるのなら、シリアスも良いのですが。○△

リロ&スティッチ ザシリーズ(金朝) OPはシリーズらしくハワイアン、EDはThe Clashの「Should I stay or should I go」のカバー。マジ?
声優も同じなら、ヌメヌメした動きも。温ギャグもたくさん入ってるし、第1話(今までもやっていたのかな、今週分)からミクロの決死圏(心臓が竜巻→胃→目→脳→耳→口)だし。ザ・ムービー・DVDの感想でもったいないと思ってた、世界に散らばったモンスターという設定をテレビシリーズで使ってくれるとは嬉しい。映画+DVDにさらに続く話だったのは敷居がやや高いかもしれないけれど。「トータリースパイズ」的存在?○

今日からマ王!(土朝) EDは合唱パンク系
謎の力で異世界にやってきて王にさせられ、前王派や他の候補者?と戦うという、コミカル・ファンタジィの第1話。出るわ出るわの顔長美形男が美形男に顔を赤らめたり、馬上でしがみついたりする、801サービスを我慢できれば普通ですが。学生服で櫻井声の台詞が多いのでクロマティ高校を連想しつつ観れば面白いかも。△

天上天下!(金深夜) OPは名曲「ボンバヘ!」EDはアイドルソング
爆乳美少女学園バカ戦闘物。保志、関智一、三木真、久川綾といったベテラン声優陣と、肌色サービスと、分かりやすい勝負展開は、堅実のひとこと。○△

ケロロ軍曹(土朝) OPはコミカル行進曲、EDはダンス☆マン
多彩な音楽「鈴木さえ子」って慶一妻?あえてわざとらしくしているとはいえ、ギャグが滑っているのでは、という気もするが、15分2本立てのギャグ向け構成、視聴者層の読みとり速度に合わせた高速スクロール気味の文字ネタのテンポも悪くないです。ナレーターの藤原啓治はじめ、しゃべりまくり度も対応できる声優陣な点も安心できます。○


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本についての本を読みました:「赤毛のアン」「文学賞メッタ斬り!」

最近読んだ本×2

モンゴメリ「赤毛のアン」グーテンベルク21(電子書籍)

「R.O.D-THE T.V.」の、放送枠がなくなれば話の途中でも最終回になってしまう、という状況。
それは、無料配信した番組を世代体験的に共有する時代から、コンテンツで資本を回収するビジネスモデルの時代への変化を痛感させる、コピーワンス前夜。なんてことは、DVD買ってるわたしの立場では説得力無。
それはさておき、そのアニメ「R.O.D-THE T.V.」は世界が本を中心に回っているという結構とんでもな設定なのだが、友情のメタファーとして、印象的に使われているのも本。すなわち本作。11話で本書が登場した時に読みだしたのだが、読了したのは、TV版最終20話で本書が再登場した、さらにその1週間以上あとのこと。

この種の児童文学系をわたしはスルーの人だったので初読。

面白かったので、流石名作ということで了解。
全編の8割といった感の主人公の饒舌に驚愕。主人公と、キツイようで心優しき養母マリラ以外はキャラ立ち不全。が、それは別に大した欠点とはいえず、むしろ長所。
というのも、話が章ごとに区切られるためか特徴的な展開はないものの、それらを語る少女の饒舌が、結局ほほ自分について語りになってしまうのが、「自然」な少女らしく感じられる為。そんな風に思ってしまうのは、少女小説というものに「マリア様がみてる」的不自然さを恐れる、わたしの先入観。しかしこうあって欲しい少女小説。
ただ、終盤駆け足気味の展開で主人公が成長というより別人化してしまう感があったのは、少々残念。


大森望・豊崎由美「文学賞メッタ斬り!」PARCO出版

文学賞ネタの対談集。対談集だからでもありますが、読みやすくあっという間に読めました。
「はじめに」で「読者のための文学賞ガイド」と書いてて、そのとおり文学賞投稿者向けでなく、読者に向けて語られているのは好感が持てますが、話し手が「読者」の立場で「面白い」なのか、1次先行下読みスタッフという「業界人」の立場で「売れて欲しい」なのか微妙なところが、(そこが面白くもあるのですが)やや評価を信頼しづらくしています。わたしが読んだ数少ないコメントされている作品だった綿谷りさ「蹴りたい背中」が、悪くはないけれど、志水貴子あたりの少女漫画にいくらでもいそうな気がしてしまったので、ここまで褒めるようなモンかぁ、と思ってしまった所為なのですが。

全体の感じは、両筆者が「本の雑誌」のレビュアーなせいか20030514日記で触れたような「本の雑誌」の特集ノリ。わたしの興味の対象に偏りがあるせいか、面白さには濃淡あれど、選考委員の大作家への悪口ネタのROUND4と、個性有る業界キャラがいじりやすいメフィスト賞ネタのROUND8は面白かったです。しかし、他では気楽に放談といった語り口なのに、ROUND11のSFネタだけなにかに政治的気配りしたかのようなヌルさを少々感じて不安になりました。わたしが気にしすぎか。

しかし、大森望はエッセーは読みやすいのに、翻訳は異様に英文和訳っぽい文体になるのは、どうか。と、今月号SFマガジンのコニー・ウィリス特集を読んで思いました。原文に律儀ってことなのかもしれないのですが、スラップスティック?ギャグ短編 「白亜紀後期にて」でこの文章だと、笑うより先に勉強気分が先に立ってしまって辛かったです。文学的感動感漂う「最後のウィネベーゴ」の方も、本来はもっとクサイ「泣ける話」だったのでは、という気がしてきます。

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新しい作家を読むようにしないといかんのですが、、、なじみの作家の新作につい、手が伸びてしまいます

最近読んだ少女漫画×3

わかつきめぐみ「そらのひかり」((株)白泉社)
表題作は「月は東に日は西に」(から何年経ちましたか)の馨さんのような髪型のキャラとの登校拒否治療がラブにかわる展開の学園物です。しかし、元々何も書いていないコマを多用する作風とはいえ、このページ数にしては話がなさすぎ、かと。近作に顕著な、達観した老人キャラの存在感ばかりが強くて、ろくに苦悩しないうちに老人キャラに悟りを開かれてしまって終わってます。作者自体も(表現衝動のコントロール法を)悟っちゃったのかなぁ。
新規開拓不足を痛感しているわたしに言えた義理では、全くないのですけれど、あとがきでのBGM不変ぶりが、物語の動脈硬化ぶりを象徴している気がして、ムーンライダース一派だけじゃなく新しい音楽を聴いたりした方がよいのではないでしょうか、とお節介。

桑田乃梨子「ラッキー!」((株)白泉社)
新作は少女漫画誌掲載でなくなっていたのに驚きましたが、本作は「花とゆめ」掲載の「オッケー!」中心とした作品集。落書きっぽい線で、自意識空回り系の人を主人公にした素朴なボーイミーツガールぶりは健在。わたしは、気恥ずかしいぐらいのラブコメを素朴な絵柄と饒舌でくるんだ、この人や川原泉の作品が好きですけれど、今時の少女漫画と一緒に載るのは辛いのかもしれません。

紫堂恭子「王国の鍵4」((株)角川書店)
戦士バドがROTR映画版(1巻発売当時は映画1公開しばらくだったかに記憶)アラゴルンな髪型にニヤついた、このシリーズも、敵側の目的が見えてきてあと、1,2冊で完結の予感がします。年の割に純粋無垢な主人公の、世の中にまれな善性を歌い上げるっていう展開で感動させるハイファンタジーが作者の持ち味なので、純真無垢が当たり前の男の子主人公は填りすぎで逆に面白味に欠ける感もありますが、読者層に近いであろう女の子主人公には人間味有るエピソードもあって期待が持てます。

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何かの批評漫画、何かの。

最近読んだマンガ×3

アラン・ムーア「バットマン:キリングジョーク アラン・ムーアDCユニバースストーリーズ」(発行:(株)ジャイブ)
「ウォッチメン」作者のDC関連作です。表題作は、ジョーカーと同類としてのバットマン物のはしり、とのことなのですが、歴史的意義はともかく、その認識が定着してしまった、今読むと驚きは、正直ないです。同じ文学派バットマンとしてだと、狂気を孕みつつも男の浪漫度の高い「DARK KNIGHT RETURNS」のほうをわたしが好むからというのもあるのですが。時間軸の錯綜してて再読を強いるスタイルは、「ウォッチメン」同様です。御覚悟を。
他の作品では、フランケンシュタイン型モンスター物として綺麗に話を落としている「SWAMP THING」が、物語終了後の主人公の哀しみがしのばれて好印象です。
と、本作の帯見たら、わたしが原著買ってほったらかしにしていた「リーグオブエクストラオーディナリージェントルメン」の第1巻の邦訳が3月刊行ですってぇ。邦訳にありつけるのは嬉しいことながら、もったいない気もするわけで、悲喜こもごも。

唐沢なをき「新 電脳なをさん」(発行(株)アスキー)ジョブス・ゲイツ・AIBOといったパソコン業界ネタを無理矢理絡めたマンガ・アニメのパスティーシュの6冊目です。絵もテーマも割と似ている「生物都市」ネタのVol.339も良いのですが、元ネタの個性の強さとストーリィ性で「はだしのゲン」ネタのvol.315が最高でした。

堂高しげる「全日本妹選手権6」(発行(株)講談社)
3までしか買っておらず、久しぶりに購入したので、キャラが増えていたのに驚きつつ、読了。4コマでのオタうんちくも、わたしが多分作者と同じ様なアニメ遍歴をしてるからか、共感しやすいです。でも、オタうんちくを美少女キャラ立てで語るというのはvirtual net idolの手法そのものなわけですし、Webではありふれてる、、という気もします。
購入理由だった、巻末の、「たかしげ宙in『シスプリガン』」は、番外編。ちょっとSF入りミリタリーアクションぶりが往年の少年マンガを思わせるところが良いです。

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メロキュア 1st album「メロディック・ハード・キュア」1st impression

癒し系岡崎律子の印象を覆すドラマチックなシングルが印象的だったメロキュア 1st 「メロディック・ハード・キュア」を聴きました。4/3にインストアライブが企画されている、という渋谷HMVで購入。発売日とはいえ、夕方だったので、人数制限厳しそうなインストアライブのほうは無理だろうと思ってたら、レジであっさり「イベントありますけど、どうなさいますか」と。

ラッキー。70番でした。

アニメがらみとはいえ、声優じゃないわけだし、楽曲も聴くタイプだから、PPPH指向の声優イベンター系の人の興味から外れてるってことなのかなぁ。

聴きこんでてくと、また、印象は変わると思うのですが、1st impressionということで。

アルバム自体は、1曲目「pop step jump!」が、drumsそうる透でびっくり、マジカルミステリーツアーなコーラスでびっくりしました。鍵盤ロックにドカンと来ました。

ただ、全体としては、小品っぽい静かな岡崎曲と、80年代girl-pop風の日向曲(「ふたりのせかい」とか、プリンセスプリンセスとか連想して、すごく懐かしい感じ)といった、個々のソロでの得意技+コーラスといった趣で、メロキュアという個の確立はこれからなのかも。交互になってる構成は目先が変わって飽きにくくて良いのですが、それ故に、岡崎律子+日向めぐみの印象を強く感じます。次作では1曲ぐらい共作がありそう?
ま、折角クイーン流行ってるんだし、ドラマチック・ロック路線をもっと、やって欲しかったってだけなんですが。シングル既発曲の印象が強すぎた、ってことのかもしれなません。

シングルagapeの岡崎スタイルによる再演はBonus trackは、シングル版に軍配を上げるけれど、スタイル確立してると、この種の遊びは面白いですね。

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「バカ姉弟」が「カイジ」やCLAMP作品と並んで載るとは、ヤングマガジンは懐が広い(別冊とか色々有るんで並んでるわけではないか)というか、何というか

ちょっと気になっていた安達哲の「バカ姉弟」3巻を買ったら面白かったので、1,2巻も連続購入。
どうしても、どれを読んでも、結局、あの身を切られるようだった暗黒青春漫画「さくらの唄」の安達哲が、あえて、これを書く意義みたいなことを考えざるを得ないので、手を出していなかったのですが>「バカ姉弟」。
ちょっと、オラフ・ステーブルドン「最後にして最初の人類」(個人が全く登場しない未来の歴史。数十億年スケールで第3期人類の衰亡をネアンデルタール人の歴史を書くかのように語るというスタイルなので、小説と言うより新興宗教の教典に近いかも。火星人が侵略してくる理由とかギャグ面白かったけれど。)を読むのに疲れていたので、箸休めというか、「バカ姉弟」第2,3巻では子供漫画のパロディということでAKIRAねたというか、超能力も出てきて、SF繋がりということもできるし。
まぁ、無邪気な子供に振り回される心優しき大人達、というありがちヌルいヒューマニズム漫画の一つに、この「バカ姉弟」も含まれると思うのですが、着色水墨画風で線が少ないものの、どう考えても「無邪気な子供」漫画には不必要なほどに緻密な印象の背景(+人間背景としての大人)の、漫画文脈ではなく美術系っぽい「絵」が魅力的。わたしは、漫画の絵をストーリーの説明記号以外としてみることは少ないのですが、子供視点ローアングルのバス昇降口や、微妙な角度のついた人間の首とか、見入ってしまうことも多かったです。そして、その緻密さは主人公以外の、決して理想的ではない世界との断絶を示している気がして興味深かったです。
あ、でも、ただわたしが年を食って、「ハートカクテル」的平穏に対して、それほど嫌悪感を示さなくなったというだけのことかもしれません。

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映画なの?「スティッチ・ザ・ムービー」

ディズニー・アニメの続編は、原則TVとかで、「トイ・ストーリー2」が初めての例外だったって、話を前にどっかで聞きましたが、ハワイ少女と生物兵器との友情を描いたディズニー作品で、わたしにとっては、去年のベスト映画「リロ&スティッチ」の続編が劇場でなく、DVDで出ていたので、視聴しました。
いたずら者が、友情で、改心した怪物が、悪い宇宙人をやっつけて、長官にほめられて終わりというプロットは前作と同じながら、ちょっと60分では短すぎたか、段取り追うだけで味気ないです。リロが前作ラスト以降でいい子になってしまっていて、「家族が大事」が説教臭くなってしまってるせいでしょうか。せっかくの625匹の同型エイリアンの卵の奪い合いという、広げられそうな設定も、電気とのんびり屋の2匹しか出てこず、もったいないです。せめてマニュアルに載ってる32匹だけでも、もうちょっと活躍させて欲しかった。
音楽ネタとしては、プレスリーネタはほとんどないものの、黒塗り車とサングラスで街を移動するシーンに「ピーターガン」がバックで鳴ったところは面白かったです。


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安いんだから、アリなんじゃない?

最近はあんまり動画を室外で見たりはしない(キャプチャーしたm2pからのファイルコンバートが面倒くさいのと、音声付き変速再生ができないのと、画質が哀しいため)のですが、ZAURUSMI-E25DC使ってPCで作成したMPEG4ファイルをかつては愛用しておりました。松下やシャープあたりが出している動画閲覧専用端末や、POCKET-PCを使ったDIVXファイル再生だと、もっと高画質な動画を携帯出来るのは知ってます。が、画質のためだけに数万円払うというのも、おっくうですし。

GBA(SP)MOVIE PLAYERを秋葉原で見かけて、安い動画/MP3プレイヤーとして、本日記の7月2日分に記しましたが、ZAURUS故障時の代車として使えるようなものが欲しいというのもあり)興味があったのですが、品切れとのことだったので、知人から教えてもらった通販サイト、で正確なスペックなど調べずにnet通販してみました。衝動買いという奴です。数日で届く物なのですね。値段も送料分がつく(4500円+送料1450円でした)とはいえ、秋葉原GAMESARKで見た時の値段は忘れてしまいましたが、そんなに変わらない気もします?

届いたのはブリスターパックに入った、本体と、8cmCD-ROMでした。

本体はGBAのカセットを3枚並べたぐらいの大きさの黒い箱で、GBAのカセット口に差し込む形になります。いにしえのSUPER32Xのように、これの上からGBAのカセットを挿せるようになっていて、横についてるスイッチでplayer/gameのモードを切り替えて使います。GAMEモード選択中はゲーム機として普通に使えます。playerモードにするとmovie/music/e-book/about/helpのアイコンが表示された画面が立ち上がります。アイコンを十字キーで選択してAボタンでファイルリストが表示されるので、ファイル名を選ぶと、movieでは動画が、musicでは音楽が演奏されます(あと、e-book再生アイコンもあるのですが、日本語テキストファイルは?表示でした)。musicには一応、repeat再生があります。

「MP3ファイルは再生出来る」、「メディアプレイヤーで再生できる動画ファイルは再生できる」と上記webpageには書かれてますが、その下に「変換ソフトがついています」、と記載されているように、直接MP3や動画ファイルが再生できるわけではありませんでした。CD-ROMにはPC上で使用する変換ソフトが入っていて、MPEG1,MPEG4,WMVあたりの動画ファイル、MP3ファイルをそれぞれ、gbmファイル+gbsファイル、gbsファイルに再変換してコンパクトフラッシュに書き込みんで使用します。面倒な変換の手間が入ってしまうのがちょっと残念。変換ソフトは、まぁ、使いやすく(パラメータが多くてそれを理解しようとすると大変っぽいのは動画変換ファイルの常でしょうか)、変換速度は、うちのVALUESTAR vs700(pentium2.4G)の場合ですが、3分4メガのMP3→2メガのgbsは3分の曲が十数秒で済みましたが、30分42メガのWMV→39メガのgbm+19メガのgbsの場合は30分ぐらい、30分1ギガのm2p→41メガのgbm+38メガのgbsの変換は50分ぐらいかかりました。

画質、音質は、大きめのブロックノイズが目立つpixlabで作るMPEG4の最低画質、MP3は音量を上げるとハム音が少し気になりました。生理的に嫌なノイズではなくて、チューニングの悪いAM的なノイズ。まぁ、わたしのように音質こだわりゼロで、コンパクトフラッシュが余っていて、6000円の代車としてなら許容範囲かなぁ。ZAURUS MI-E25DCを持ち歩くので、本機を常用はしないのですが。

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TRAPNESTは、どんな音出してるんだろう。

最近読んだ漫画の感想。×2

「NANA」/矢沢あい、6巻まで読了。

ライバルバンドに恋人のいるバンド少女と、その追っかけの少女をダブル主人公にした青春バンド物。「気分はグルービー!」とか、岡田ユキオのバンド名がDESTROYMOREPISTOLSのやつ(タイトル失念)、とか、の流れを汲む正統派。「おんなのこ物語」とかもそうか。バンド脱退とかには疑似恋愛的なところがあるし少女漫画向きなのでしょう。
追っかけ少女側からしかバンドを描写しないので、よくある「芸術勝負物」の不自然さから逃れられているし、追っかけ女の子の苦悩描写は、かなりうっとうしいのだが、バンド少女からのツッコミが見る側にとっての気楽な居場所を提供してくれている。
それにしても、売れていて、日米ハーフの凄い女性Vocalと、シドヴィシャス容姿の(性格は安全)メンバーがいるPUNKBANDのTRAPNESTって、音が想像もつきません。

「栞と紙魚子 何かが街にやってくる」/諸星大二郎
前作で終わりじゃなかったんだ、良かった、の4冊目。
女子高生が怪異に出会って解決しようとするが、解決したのかどうかよくわからずになべて世はこともなし的な平穏で終わる話。落ちなしのため、怪異に意味づけ/象徴とかで図式化できない諸星の奇想に、脱力ギャグが一般性を与えている/諸星が他の作品で見せる脱力ギャグセンスがださく見えない、個人的には理想的作品。本作中では「ゼノ奥さんのお茶」が、むちゃくちゃで良い。

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ジャイアンズの旗のもとに

CDの備忘録×2。アニソンばっか。

カレイドスターヴォーカルアルバム 〜みんなの すごい キャラソン〜/広橋涼他

すごい。「みずはしのこや」での「剛田姉妹」とのコメント通り、豪快なヘタクソっぷりを見せる人多数、ではあります。カレイドステージがミュージカルだったらどうなっていたことか。ただ、破綻なき地声より、キャラ声で歌う心意気は買いたいし、「誰もいないと思って、風呂場で熱唱」っぽい広橋涼がらみの4曲は、オザケンに通じる楽しさがあって、愛聴中。ビートのあるスローテンポで淡々と歌う感じの1曲目「Reach for my dream」みたいなのが好み、という事情もありますが。
オリチャン(「蹴りたい背中」を読んでいるので、折笠富美子の愛称は「オリチャン」で)の「M&J」も、こんな楽しげな曲が1曲あれば「Lune」の好感度もかなり上がったんですが、、、ねぇ。
ともあれ、広橋涼には、ぜひとも、この分野にありがちな、うたのおねぇさん的成熟には背を向けて欲しいところ。

心晴れて、夜も明けて/堀江由衣
おそらくはアルバムへの先行シングルですが、無難な出来で、アルバム待ちで良かったかもしれません。平板な歌声で起伏のあまりない曲だと印象に残りにくいです。アレンジが増田俊郎のせいか、岡崎コーラスがなくて「全部岡律がやったほうがいいんじゃぁ、、、」感がないのと、曲中の「でも、へいき」が、キャラのイントネーションだったのは好印象ですが。

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「光と水のダフネ」は30分見続けられずに脱落

かなりやる気がなくなってきた感もあるアニメ系新番組の備忘録3。

なるたる(火深夜)(漫画原作あること自体は知ってますが)いかにも小中千昭脚本っぽいオカルト・電波系設定の話。ただ、主人公の魅力が出る前に、出自不明な飛行生物とリストカット少女が現れたので、感情移入が困難△×

仮面ライダー剣(日朝)設定がカードという形になってるのは龍騎っぽいですが、癒し系、生真面目、苦悩屋の3人が謎の前ですれ違う展開は、アギトっぽい?新世紀ライダー4。序盤がしょぼいのはいつものことなので△

ふたりはプリキュア(日朝)定番の美少女戦士ものに、「エアマスター」的アニメカンフー、設定がカードになってるなどの現代風味をプラス。体育会系が粗雑でなく、文系が内気でなさそうなところが話を作っていくのか、エアマスターで気になっていた凄い作画のバトルのシーン以外は繋ぎになってしまうところが、継承されてしまうと不安ですが△

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タイトル凝りたいなぁ、と思うのが更新さぼりがちになる理由の一つ

最近聴いたCD雑感です。

ZAZENBOYS/ZAZENBOYS
クラシック崩れのようなギター弾きぶりが試聴では気に入ったので歌は良く聴かずに購入してみたのですが、、、個性弱めのミチロウ・ゲット・ザ・ヘルプというか、「雷」人脈の2軍というか、日本語ラップ模索中のような、歌/ラップと、歌詞(歌詞カードが赤文字で読みにくいが、「聴く詞」ではなく「読む詩」っぽいのには、日本語ロックの進化に興味を持つものとしては少々残念なところです。
音楽自体の印象は、というと、どうも、機械的な正確さが気にかかるドラム伴奏ぶりに、スティーブ・アルビニがやってたレイプマンのような、人間味のない轟音ロックを連想しました。レッド・ツェッペリンをNEWWAVE以降の価値観で再構成する系とでもいいましょうか。こういう、何か考えがありそうな実験系音楽自体は嫌いじゃないんですけれど、実験後は?って気もするんで、ギターの向井氏の活動それ自体に思い入れある人向きってことかもしれません。

逆転スペシャルCD/カプコン
雑誌ニンテンドードリーム107号付録CD。ゲームボーイアドバンスで3作目が発売中のゲーム(わたしは第2章で止まってしまっていますが、相変わらずの面白さに安心です)のBGMが全六曲収録されています。短いループを中心とした、使う場面が明確そうな、いかにもテキストアドベンチャーゲームの音楽です。ちょっと豪華目のシンセアレンジがされてますけれど、音数シンプルなアンビエントものの「さらなる疑惑」がいいです。

カレイドスター〜2枚目のすごいミニアルバム〜
苦悩10分特訓5分の現代的なスピード展開と、題材がサーカスのために必ずしも勝負で終われないところと、オタク向けレズ風味サービスが特徴的な放送中のスポ根ものアニメの関連商品です。収録のCDドラマは購買層を意識したかのような楽屋落ち/内輪受け的内容で、良くも悪くも予想通り。音楽の方はは新OP,EDのTVサイズとBGM2曲収録。それと、前主題歌「約束の場所へ」のレギュラー声優陣からなるカレイドスターズによるカバーがありまして、これが面白くて購入。危なっかしい音程が初期堀江由衣に通じる広橋涼から、歌い慣れてる渡辺明乃まで、各々ソロを取った後に、サビが合唱のユーロビート系とくれば「娘。」的安心展開で、オリジナルより好きかもしれません。来週のキャラソンアルバムも聴くのか>わたし?

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アニメ「真月譚月姫」の主題歌歌った人のCDと、アニメ「エアマスター」の主題歌歌った人のCDを聴いたよ。

表題通りアニメ関連CDを2枚聴いたので感想を書いてみました。

折笠冨美子「LUNE」
名作風少女成長ものとオタク向幼女愛好ものとが奇跡の融合を遂げていたアニメ「フィギュア17」のイメージアルバムでも、キャラ声でTheアルフィーのエンディングをいい感じで歌っていた声優の本人名義1STソロアルバム。
先行シングル「輪廻の果て」の延長線上の大仰なアコースティック・バラード路線。ちょっ曲展開が一本調子すぎるので、キャラソンを無難に歌いこなす器用さでなんでも出来てしまうが面白みにかける(というのはラジオ番組での彼女のキャラかもしれないが)優等生ぶりが裏目に出てしまったか。
桑島法子の怪作「Flores〜死者への花束」ほどテンパってはいないが、「名作」を作ろうと力み過ぎな点で通じるところがあるかも。「Flores〜死者への花束」では「いつでも夢を」のカバーがだいぶ印象を和らげていました(最終曲直前まで)が、カバーのような箸休めがあればだいぶ印象が違った気がします。
ジェネオンレーベル中での、坂本真綾的本格派が期待されてしまう事情も想像出来ますが、プログレ残党・環境音楽系の上野洋子のオモチャにされちゃうのはもったいないなぁ。
正直、「ストラトス・フォー special fan disk」に収録のキャラソン「淋しいままで」の、かわいいポップのほうが好印象。

マキシマムザホルモン「糞盤」先行シングルとは1曲重なり、ROLLING1000TOONは、動画で収録のアルバム。過去作の延長上にある、言葉遊び現代詩とパンク絶叫とメロコア的サビとが、別々に自己主張するミクスチャーロックは健在。ライナーノートで自らの作風が、糞ロックである理由をYOKINGの言説を借りて説明するあたり、批評性は健在。歌詞は歌詞カードを見ろといわんばかりのヒアリング困難振りなのですが、たまに聞き取れると面白かったり。


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今期は驚く作品がないなぁ

2004年アニメ新番組第1話感想(その2、3作)です。

超変身∞コスプレイヤー(土深夜)シリアス半分サービス半分な80年代OVAテイストのSF美少女戦隊もの。G−ONライダース系は流石に週15分でも辛いです。声優にひっかかる人がいるかどうかで判断。△×

みさきクロニクル(月深夜)シリアス半分サービス半分なSF軍人成長もの。前シリーズを1話で挫折したのと同じく、不徹底なシリアスは辛いです。△×

モンキーターン(土深夜)
少年サンデー原作枠。原作は10巻ぐらいまでは買っていたのですが、競艇学校出たあたりから特に、前作「帯ギュ」のようなキャラクターで魅せることを抑えて、競艇うんちく漫画っぽくなってきたのを感じて挫折してしまいました。

アニメ版では、学校編無しみたい(1話のあと、過去へ戻るガングレイブ方式かもしれませんが)なので、特に主役以外のキャラが”ライバル”という記号みたくで、薄っぺらい感じで、この作者の作品の魅力だと思う、体育会系の繊細さが、台無し、っていうか繊細さ書かないと盛り上がりのないスポ根という意味不明なものになってしまいそうです。

Nintendo64のウェーブレースとか思い出すCG競艇シーンは主観視点とかいろいろやっているものの、頭文字Dと違って、「競艇ボートに乗りたい」とは思わないから、リアルであったとしても、あんまり意味がない気がします。△×。

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3ヶ月ごとのお約束

2004年アニメ新番組第1話感想(その1、とりあえず8作)です。○△×の評価基準は、アニメオタク的観点で、○が見逃した場合にDVD購入検討、△がとりあえず視聴継続、×は視聴脱落を指します。

「ゆめりあ」(木曜深夜)
フルCGのギャルゲー原作ですが、アニメ版のほうはCGなしです。変人な押しかけ女房と、優等生な幼なじみという正統派「うる星」設定を説明する第1話でした。絵柄含め、古臭いが、手堅い印象。△×

「エリア88」(木曜深夜)
OVAはあまりにもマンガの完コピで印象悪かったですが、TV版はオリジナルキャラを入れたり、キムは説明キャラとして序盤投入するなど、新趣向もありそうです。PS1ゲームのようなCGがどう進化していくか、テロVS空爆という21世紀型戦争では、戦闘機が戦争の主役から降りてしまったという、社会情勢の変化をどう取り扱うのかに興味。○△

「マリア様がみてる」(木曜深夜)
アニメになって設定の異常性がより明確になってしまった気がします。わたしは、シスプリ的最初から好感度MAX状態での「クララ白書」「ざ・ちぇんじ」「少女小説家は死なない!」じゃん、という気がしてしまって小説は3冊目で挫折している人なので、この設定の異常さが気になるだけかもしれませんが。第1話は、キャラ顔見せと、異常設定の説明に終始した結果、最も重要な「主人公は何故お姉さまに魅力を感じているのか」が全く描写されないので、電波な人と、電波に憧れる人の「少女革命ウテナ」状態に。この電波ぶりが面白いといえば面白いです。△

「SDガンダムフォース」(水曜夕方)
フルCGキッズアニメ。友情パワーで必殺技の。「映画秘宝」でもおなじみ、谷垣健治がアクションコーディネーターをしているのにはびっくりしましたが、ロボットがカンフー完全再現してしまった「時空冒険記ゼントリックス」に較べると、低予算の悲しみが漂ってしまうのも確か。ガンダムというビジネスを考えると暴走して、千葉繁的声優怪演にも期待できないですしねぇ。△×

「ごくせん」(火曜深夜)
実写版での仲間由紀絵の棒読み系存在感を抜いたら、典型的な「坊ちゃん」系型破り熱血教師物になってしまいました。全く破綻がないですが、しかし、全く引っかかりもありません。原作マンガどおりなのだと思いますが、掲載誌は女性版「漫画ゴラク」みたいな、大衆娯楽の王道を行く、的立ち位置なんでしょうねぇ。△×

「MEZZO」(日曜深夜)
OVAから予測した通り。当然エロは無しですが、サビ抜き寿司もそう知っていて食べるのであれば決して不味くはないわけで、問題無。話しはOVAでの探偵ものに、超自然ネタまで加われば、何があっても驚きませんが、反面、どんなオチでも驚けないことも確かです。絵がやや可愛くなって、暴力描写が減って、虐められロリ少女追加。しかしながら、広川太一郎演じる「黒さん」の広川太一郎的軽口キャラ描写以外印象残らず。しかし、その一点突破もありなわけで。○

「攻殻機動隊Stand Alone Complex」(火曜深夜)
丁寧作画のサイバーパンク。冒頭の主人公の台詞が全体主義国家の警察みたいで、感情移入が困難でした。勿論、作品中の登場人物がどんな信条であっても構わないのですが、その後の展開が任務達成のためのロボットっぷりと、水戸黄門的権力オチなので、(仕事のプロという雰囲気を出したかったのだと思いますが、)非人間的な印象を強めています。○△

「十兵衛ちゃん2〜シベリア柳生の逆襲〜」(水曜深夜)
ハイテンションが空回り気味の続編。前作は大地監督の時代劇への愛着が「紅の豚」状態だった気がしますが、趣味性の強さは続編でも相変わらずで、ちょっと観客置いてけぼりの印象。観客と世界との接点となる機能は主人公に欲しいところですが、平板な演技(「フルーツバスケット」ではその一本調子ぶりが主人公の超越性としてうまく機能していたのですが)の堀江由衣には2重人格系キャラの代役は厳しいかもしれません。主題歌はいつものさわやか岡崎律子節。○△

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今夜「MEZZO」第1話ということで、、、

今夜「MEZZO」第1話ということで、、、同一キャラでの前作にあたる、世評高きOVA版「MEZZO FORTE」1,2を観ました。

2000-2001年作だけあって、店頭ではあんまし見かけないので、不本意ながらnet通販使ってしまいました。年末だったのに2,3日で届くとは、、、はじめて使ったのですが、値引きもあるし、買う物決まってる人には便利ですねぇ。店頭で迷ったりする、ウィンドウショッピング的なことが、好きなので、便利につられて、net通販ばかりにしたくないのですが。

作品は、というと、カンフーと銃撃戦で破片が飛び散るアクション物で、1時間という尺で一本の映画っぽい話をまるごとやってるので、良い言い方をするなら現代的なストーリーテリング、あるいは、かなり駆け足な展開です。わたしは駆け足展開好きなのでオッケーですが、薄っぺらい話だ、と感じる人もいるかもしれません。

話よりは、絵の評判が高い作品なのですが、カンフーシーンなどはキャプチャと見間違うかのように、よく動くので単純に観ていて気持ちいい(萌え系なしですが、「R.O.D」に近い感覚)です。ただ、キャラクタが梅津泰臣監督によるリアル系の絵なので、ありえない絵としての面白みが、そうあるわけじゃないです。往年のアニメ爆発が好きな人が喜びそう。

むしろ、キャラクタに、広川太一郎氏(駄洒落多数!)や、若本規夫氏といった性格声優を使っている(18禁のためか、声優のクレジットはないのですが)のは卑怯というか、解りやすくて最高というか。

あと、話と独立してる(菊池秀行的、「エロは不本意」感の漂う)、おまけの18禁シーンはモザイクが大きすぎて、ちょっと間抜けな印象が残ります。エロ抜きのTV化は適合性良い作品だと信じてますが、、、TV版も、もうすぐですが、広川氏キャラがOVAのままであれば、けっこうそれだけで楽しめる筈。

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